2023年06月14日
「Jiraのプロジェクト管理者とか組織管理者ってなに?」Jira管理者権限解説野澤 翔太 Shota Nozawa
こちらはクラウド版のJiraをお使いの方向けの内容です。
データセンター版をご利用の方はライセンスの販売代理店にお問い合わせください。
リックソフトのお客様向けにはサポートドキュメントをご用意しております。
----
JiraユーザーがJiraを操作していると、自分の操作している画面が他の人が見えている画面と違うといった経験はないでしょうか。
たとえば、「Jiraは自動化ができるという話だけど、他の人では見える設定メニューが私の画面には出てこない」という方は、自動化を設定するための権限が付与されていないという状態かもしれません。
そういったときには、「自身の上位の管理者(強い権限を持つ管理者)」に連絡をする必要があります。
例:アカウントAの「設定」画面とアカウントBの「設定」画面。アカウントBには「Jira設定」の項目がありません。
一方、連絡を受けた上位の管理者の立場になってみると、Jiraの権限の設定は結構複雑です。リックソフトのJira管理者向けガイドブックの執筆者である小山は、Jiraで「すべからず(やってはいけない)」に、「サイト管理者と組織管理者、Jiraシステム管理者、Jira管理者、プロジェクト管理者を混合してはならない」と断言しています。
本日は、ブログでJira Cloudに登場する管理者についてさらっと図解します。
今回はJira Software Cloudを利用する際に登場する管理者のうち、組織管理者、Jira管理者、プロジェクト管理者を解説します。
ユーザー/グループを管理して、Jira Cloudへのアクセス権限の管理を行います。
<役割>
ユーザー/グループの管理によってJira Cloudの管理・アクセス権限の管理を行い、Jira管理者をアサインして、Jira Cloudの管理をJira管理者に委任する役割です。
また、Jira管理者からユーザー/グループの追加・削除依頼を受ける役割でもあります。
プロジェクト(*1)間で共有可能な設定(ワークフロー、プロジェクト権限、画面など)や、Jira全体で利用できる設定(ルックアンドフィール、グローバル権限など)の管理を行います。
プロジェクト(*1)の作成を行う等、Jira全体へ影響する設定が可能です。
*1: プロジェクトには、プロジェクトの間で設定の共有が可能な「企業管理対象プロジェクト」と、1つのプロジェクトで設定が閉じている「チーム管理対象プロジェクト」があります。詳細は別記事で紹介します
<役割>
Jira Cloud全体の設定からプロジェクトの作成までを請け負い、プロジェクトのメンバー管理やプロジェクト固有の設定をプロジェクト管理者に委任する役割です。
また、必要に応じてユーザーやグループの設定変更を組織管理者に依頼したり、プロジェクト管理者から設定変更の依頼を受け付けて設定変更をしたりする役割でもあります。
プロジェクトロールの割り当て、コンポーネント、バージョン、プロジェクト自動化といった、プロジェクト固有の設定を行います。
プロジェクトごとに別の管理者を設定することができます。
設定の影響範囲はプロジェクト内部のみで、Jira全体への影響が出る設定はできません。
プロジェクトのメンバー管理やプロジェクト固有の設定を行いプロジェクトを管理する役割です。
また、メンバーからのプロジェクト利用に関するフィードバックを受け付け管理し、必要に応じてワークフローなどJira管理者で管理される内容の変更をJira管理者に依頼する役割でもあります。
ここでは、Jira Cloudの利用者をユーザーと呼称します。
Jira管理者やプロジェクト管理者ではないプロジェクトの参加者のことはチームメンバーと呼称します。
上位の管理者達によって設定された権限を持って参加プロジェクトのチームメンバーとしてプロジェクトを進行する役割です。
同時に、参加プロジェクトのプロジェクト管理者にフィードバックを行い、よりよいプロジェクト利用をできるように指摘/提案する役割でもあります。
---
各管理者の役割は兼ねることもできます。それぞれの役割を適切に分配して、Jiraをより効率的に利用・管理できる環境にしていきましょう。
権限の管理を行うためには、以下の材料が必要になります。
ユーザーを分類する為の材料1:Jiraの「グループ」
Jira全体で共通の人を入れるための「箱」みたいなものです。組織管理者が管理します。
ユーザーを分類する為の材料2:Jiraの「プロジェクトロール」
プロジェクトごとに管理される「バッチ」みたいなものです。Jira管理者が作成し、プロジェクトごとにプロジェクト管理者がメンバーを管理します。
Jira権限を設定する為の材料1:「グローバル権限」
<概要>
Jira全体で共通となる、グループを介して設定される特別な権限の設定
<設定・管理方法>
Jira管理者がJiraの設定ナビゲーションバーの「システム」の「グローバル権限」から設定を行います。
Jira権限を設定する為の材料2:「権限スキーム」
<概要>
プロジェクトごとに1つ紐づけを行うことで設定される、プロジェクトロール等を介して設定されるプロジェクトを利用するための権限セットの設定
<設定・管理方法>
Jira管理者がJiraの設定ナビゲーションバーの「課題」の「権限スキーム」から権限スキームを設定、「プロジェクト設定」の「プロジェクト権限」からプロジェクトに関連付けを行います。
プロジェクト管理者はプロジェクトに関連付けられた権限スキームを確認し、適切な権限が割り振られたプロジェクトロールをユーザーやグループにアサインすることでメンバーとその権限を管理します。
自分がどの権限が付与されているかは、また別記事でご紹介します。
リックソフトは、こういった、Jiraを使う上での「困った」を助けてくれるヘルプデスクチーム がございます。
これからJiraを評価しようという方、ぜひ問い合わせください。
Amazonでも購入できますし、もちろん請求書払いも可能です。お値段55,000円と決して安くないのですが、それだけの価値はある内容となっております。Jira管理者向けの研修もございます。併せてご活用ください。
Jira Softwareを試してみたい方はこちら。リックソフトから評価ライセンスを申し込んだ方は、リックソフトのヘルプデスクチームのサポートが5回まで受けられます。
Jira Software 無料トライアルご依頼フォームJira Softwareに関する資料請求、製品デモ、お見積もりのご要望は下記リンクより承っております
Jira Software お問い合わせリックソフトでは、無料のセミナー(不定期開催)や 研修サービス(有償)を提供しています。ぜひご利用ください。
Jira 入門コース e-ラーニング Jira 入門コース本情報はブログを公開した時点の情報となります。
ご不明な点はお問い合わせください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのサポートではサポートします。
リックソフトのサポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。