2023年06月16日
Jira Cloudのユーザー管理術「グループ」と「ロール」で使い分けるとみんなの「依頼されてやる設定作業」を減らせます。野澤 翔太 Shota Nozawa
こんにちは、ボク、りっくま!新しくジョインしたメンバーに、「権限の設定方法が前にいた会社と違う。前はすべてグループで管理していた」「りっくまさんたちの環境のプロジェクトロールってどういうフィロソフィーで設計しているんですか」と聞かれてしまったクマ。
でもボク、フィロソフィーとか難しいこと考えず「グループ」と「ロール」を使って設計している気がするクマ。
そこで、前にJira Cloudの権限回りの話を書いてくれてたリックソフトの野澤さんに、解説おねがいしたいクマ。
(いや~、こんなくまった質問も気軽にできるリックソフトの「サポートプラスpro」、入っていてよかったクマ)
りっくまさん、いつもお問い合わせありがとうございます。ちなみに本来サポートプラスProのお客様のお問い合わせにはヘルプデスクチームが回答します。今回は特別に野澤さん(アトラシアンの資格,ACP620ホルダー)がブログ形式でお答えします。
*ヘルプデスクチームにもACP620(Managing Jira Projects for Cloud Certification)保有者は何人もいます。
リックソフトからStandardプラン、Premiumプランのトライアルを開始した方も、トライアル期間中に5回までヘルプデスクの利用ができます。
まず、現在のりっくまさんの組織のJiraは「グループ」と「ロール」を使い分けて運用をされていると思います。
改めて、りっくまさんたちのやり方のメリットをお伝えしますね。
「プロジェクトロール」はJira管理者が自由に作成できます。
(メリット1)Jira管理者から組織管理者へのグループ追加/変更/削除の依頼回数の削減というメリットがあります。
「プロジェクトロールを使ったスキーム設計」をすれば、プロジェクト間で設定の使いまわしができます
(メリット1)Jira管理者がプロジェクトのスタートアップおよび設定変更にかかる時間の削減
(メリット2)プロジェクト管理者のプロジェクトのメンバーシップ管理に関する学習時間の削減
利用箇所:プロジェクト権限(最重要)、課題セキュリティ(重要)、ワークフロー(任意)、通知(任意)
プロジェクトのメンバーシップ(チームメンバーとその権限)の管理をプロジェクト管理者で行えるようになります。
プロジェクト管理者からJira管理者への設定変更依頼回数の削減できます。要するにJira管理者の作業コストを減らすことができます。
プロジェクト管理の主導が組織管理権限を併せ持ったJira管理者にあるプロジェクトが該当します。ニューメンバーさんの前職はどうやらこのタイプの運営方法だったようですね。
同様のプロジェクトが複数ある場合は、プロジェクトロールを作成してスキームを使いまわせるように設計する場合があります。
その場合は各種スキームはプロジェクトロールを使って設計しますが、プロジェクトロールの割り当てはグループで行います。
プロジェクトロールにグループのみを割り当てることで、メンバーシップの管理は組織管理者によって管理されます。
*ただし、組織管理権限を持たないJira管理者であってもプロジェクトロールや各種設定を修正できてしまいます。管理権限をすべて集約する場合にのみ有効と考えられます。
〇:メンバーシップの管理を含めたプロジェクト管理ができる
△:メンバーシップの管理に一部制限があるがプロジェクト管理ができる
×: メンバーシップの管理以外のプロジェクト管理ができる
状況設定 | 組織管理者(Jira管理権限あり) | 組織管理者(Jira管理権限なし・プロジェクト管理権限あり) | Jira管理者(組織管理権限なし) | プロジェクト管理者(組織管理権限/Jira管理権限なし) |
---|---|---|---|---|
グループでのみの指定で各種設定を行う | 〇 | △ (グループメンバーを変更することなく対象のグループを追加したい場合にはJira管理者に依頼する必要がある) | △ (グループのメンバーの変更の場合は組織管理者に依頼する必要ある) | × |
プロジェクトロールでの指定で各種設定を行うが、運用ルールとしてプロジェクトのメンバーシップ管理はグループでの指定で行うようにする | 〇 | 〇 | △ (グループのメンバーの変更の場合は組織管理者に依頼する必要ある) | △ (グループのメンバーの変更の場合は組織管理者に依頼する必要ある) |
プロジェクトロールを使って各種設定を行う | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
*Jiraの製品アクセス権限は持っているものとする
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