2021年12月06日
アジャイルをチームから組織全体へ拡大する「Jira Align」〜組織戦略向け機能〜鈴木 華 Hana Suzuki
みなさん、こんにちは。Jira Alignの紹介ブログ3回目をお届けします。
Jira は、チームレベルで使用するアジャイル管理ツールです。
アジャイルを企業(組織)全体レベルで実施すると、他チームや作業に依存関係が生じてしまい、管理や全体の進捗などに課題が生じたり、影響を及ぼしてしまうことが考えられます。
Jira Align は、チームの作業をビジネス戦略に結びつけることができるように設計されたエンタープライズ アジャイル ソリューションを提供します。
Jira Alignの構成は大きく、Enterpriseレベル、Portfolioレベル、Solutionレベル、Programレベル、Teamレベルのように各レイヤに分かれて構成されています。今回は戦略や組織階層を設定する「Enterpriseレベル」の紹介をしたいと思います。
Jira Alignでは、データがどのように整理されるかを定義する基本構造を設定する必要があります。
これをOrganization Structureといい、下図に示すようにポートフォリオ、プログラムといった組織構造を構成することができます。
SAFeのBig Pictureに照らし合わせてみると、「Organization Structure」は戦略を策定する「Enterprise」部分に相当します。
このようにOrganization Structureは各レイヤのデータを結び付けて階層化し管理していくことができますので、シングルソースオブトゥルースとして機能します。
Jira Alignには各レイヤごとに「○○ Room」というビュー(画面)が用意されています。これは各レイヤでのダッシュボードとして情報の一覧を確認することができます。
Enterpriseレイヤでは「Strategy Room」がそれに該当し、組織の中長期戦略、年間戦略や目標、戦略の実行された状況を確認することができます。
Enterpriseにはミッション、ビジョン、バリューから作業項目までを階層的に見ることができる「Strategic Backlog」というビューが用意されています。バックログですので、各アイテムはドラッグアンドドロップで優先順位を変更することができます。
このビューでは各アイテムと主要な項目を一覧で確認することができます。
Jira Alignでは各ワークアイテムをOKRで管理することができます。
上記で紹介した「Strategy Room」にあるヒートマップでヘルス状態を色つきで確認することができます(赤⇒黄⇒緑で表現)。
これらは各レイヤのアイテムのOKRをツリー構造で表示することができ(Objective Tree)、ヒートマップでどのレイヤで問題が発生しているかを確認し、「Objective Tree」でドリルダウンしてどのワークアイテムで問題が発生しているかを素早く確認することができるので意思決定を迅速に行う手段の1つとして利用することができます。
(ヒートマップから赤い部分の問題点を因数分解して主要因を分析するイメージ)
どちらかというとOKR運用というよりは計画値が誤っていることもあるので差異分析もできるようOKRという表現方法になっています。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
今回は経営層が利用するレイヤの紹介をしました。
次回以降も各レイヤのふるまいや機能を紹介していきます。
本情報はブログを公開した時点の情報となります。
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