2021年11月19日
iPaaSとRPAの違いとは?Workato(ワーカート)とWinActorを連携してより幅広い業務自動化の実現大野 智之 Tomoyuki Ohno
Workato(ワーカート)のようなiPaaS製品は、業務の自動化ツールを実現するツールとして、RPA製品としばしば比較されます。
「iPaaS製品、RPA製品どちらを利用しても、同じような自動化が行えるんでしょう?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、iPaaSとRPAは似て非なるものであり、業務の自動化を実現するツールとしては広義で共通していますが、実現可能な自動化は全く異なります。
また、iPaaS製品とRPA製品を連携し、それぞれの特長を活かした自動化を実装することで、幅広い業務の効率化を実現していただけます。
今回は、iPaaSとRPAの違いを交えながら、iPaaS製品とRPA製品の連携についてご説明いたします。
iPaaSとRPAは、先に記載した通り自動化のソリューションとしては共通していますが、実現可能な自動化、つまり適用範囲は全く異なります。
簡単ではございますが、その違いを以下の表にまとめてみました。
iPaaS
|
RPA
|
|
---|---|---|
WebAPI(REST等)によるアプリケーション連携 | ○ | △ |
OSコマンドライン操作(コマンド実行、ファイル操作) | △ | ○ |
コミュニケーションツールへの単純なメッセージ送信 | ○ | ○ |
対話型チャットボット | ○ | × |
デスクトップアプリケーション操作 | × | ○ |
Webブラウザ操作 | × | ○ |
違いを一言で申し上げれば、iPaaSは、Webアプリケーションが持つREST等のWebAPIを利用した連携を得意としており、RPAはOS(Windows)のGUI操作や、コマンドライン操作、OSやアプリケーションの持つAPIを利用した連携を得意としています。
例えば、SaaSアプリケーション間の連携や、SlackやTeams等のコミュニケーションの連携のようなWebAPIによる連携・統合はiPaaSが得意としていますが、WindowsデスクトップアプリケーションやレガシーなWebアプリケーション等のGUI操作による連携は、RPAが得意としています。
よって、iPaaSとRPAは性質の異なるツールであるため、どちらの自動化が優れているかを比較することはできません。
つまり、お客様に最適なソリューションがiPaaSであるかRPAであるかは、御社が自動化したい課題の内容次第であるとも言えます。
もちろん、iPaaSとRPAの両方を連携し、それぞれの特長を活かした幅広い業務自動化を実現することも可能です。
例えば、iPaaSだけあるいはRPAだけ、いずれか一方のみでは要件を満たせないが、iPaaSとRPAを組み合わせれば要件を満たすことができるケースにおいては、iPaaSとRPAの連携が最適でしょう。
なお、当社ではiPaaSとRPAの連携ソリューションも提供しておりますので、次項にてご説明いたします。
当社は、NTTアドバンステクノロジ株式会社が販売するRPA製品であるWinActorのテクノロジーパートナーとして、WorkatoとWinActorによるiPaaSとRPAの連携ソリューションを提供しております。
また、当社よりWorkatoをご契約いただいたお客様に対してWorkato用のWinActorカスタムコネクターならびに連携ツールの提供を行っております。
これらをお客様の環境へ導入いただくことで、WinActorとWorkatoによるiPaaSとRPAの連携を簡単に実現することができます。
WorkatoとWinActorの連携例については、次項で動画を交えてご説明いたします。
以下の動画では、コミュニケーションツールのSlackを利用して、Workatoで実装したチャットボット(Workbot)のリクエストに応じてWinActorのシナリオを起動し、その実行結果をSlackのメッセージとして出力しています。
※以下の動画では開発中の内容も含まれるため、実際の提供内容と一部仕様等は異なる場合があります。
この例では、WebAPIが用意されていない、かつ対応ブラウザが限定されるレガシーなWebサイト(政府情報調達)からの情報取得を、WinActorによる自動化で実現しています。
WorkatoではWebブラウザを含め、デスクトップアプリケーションの操作は行えませんので、このような自動化を実現したい場合はWinActorの利用が有効です。
Slack上で動作するチャットボットならびに一連の処理は、Workatoで実現しています。
WinActorではSlackへ単純なメッセージは送信可能ですが、対話型のチャットボットを実装することはできませんので、チャットボットによる自動化を実現したい場合はWorkatoの利用が有効です。
以上のように、WorkatoとWinActorそれぞれが得意とする処理を、得意なシステムに任せることで、業務に必要な自動化を効率的に実現していただけます。
また、Workato、WinActorいずれもノーコードあるいはローコードで自動化処理を実装することができます。
上に挙げたWinActorによるWebブラウザ操作の自動化も、チャットボットによる対話型の処理も、コードを書くことなく、GUIのエディタ上で処理を組み立てていくだけで実装することができます。
以上のように、iPaaS製品のWorkatoとRPA製品のWinActorを連携することで、それぞれの製品の特長を存分に活かし、幅広い自動化と業務効率化の実現が可能であることがお分かりいただけたと思います。
また、コードを書くことなく手軽にiPaaSとRPAを連携した自動化を実現できることもお分かりいただけたと思います。
当社では、Workatoによる業務の自動化はもちろんのこと、WorkatoとWinActorを連携した業務の自動化に関するソリューション提案にも対応しておりますので、関心のあるお客様は、是非当社までお問い合わせください。
リックソフトは、組織全体にSlack導入したい企業・団体・自治体向けに、Slack導入支援サービスを提供しております。
Slack 導入支援サービスSlackに関する資料請求、製品デモ、お見積もりのご要望は下記リンクより承っております。
お問い合わせWorkato製品について詳しくはこちらをご覧ください。
WorkatoWorkatoを試してみたい方へ
Workato無料トライアルご依頼フォームWorkatoに関する資料請求、製品デモ、お見積もりのご要望は下記リンクより承っております。
Workato お問い合わせ本情報はブログを公開した時点の情報となります。
ご不明な点はお問い合わせください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのサポートではサポートします。
リックソフトのサポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。