2025年02月26日
Confluence(コンフルエンス)のAI機能、なにができる?どんな使い方ができる?(2025年2月版)梶谷(リックソフト プリセールスSE課) kajitani
こんにちは、プリセールスSE課の梶谷です。
最近たくさんの会社で実装が進んでいるAIですが、皆さんは使いこなせていますか?機能が多すぎてチャットで要求を投げるだけで止まってしまったり、結局使うのをあきらてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、業務にAIを活用できれば、面倒な作業の解消や業務時間の短縮など、簡単な操作でメリットを得られることがあります。
ということで、Confluenceにも続々と追加されているAI機能について、最新版の機能と活用できる場面をご紹介いたします。
Atlassian Intelligenceは、AtlassianがOpenAI社と共同で開発したAIです。ConfluenceやJira、Jira Service Managementなど、Atlassian製品のPremiumプラン以上をご契約の環境で利用できるようになります。
ボタンをクリックするだけで操作できる機能がほとんどのため、学習コストをかけずに業務の効率化が可能です。
尚、Atlassian Intelligenceが読みとったデータは機械学習や機能改善に使用されることはございません。
もくじ
■自然言語で指示を書くと、AIが自動化ルールを作成してくれる機能
■AIがページの内容をもとに、用語の意味を定義してくれる機能(ベータ版)
ページを確認する際に、「長文を読まずに内容を把握したい」 「検索してページがたくさん出てきたが、自分が欲しい情報はどのページにあるのか知りたい」 「文章がまとまっておらず、意図がわからない」 といったお悩み、ございませんか?
こちらの機能では、ページの中身を要約して短くまとめてくれます。
例えば、まとまりのない報告書を読む際、文章を読む時間と解釈する時間が必要ですが、要約を使えば文章が短く、要素が凝縮されているので時短になります。つまり、ページ内に散らばっている内容も集約してまとめてくれるので、解釈に時間をかけずに理解できます。
ページやブログの右上に出てくる「要約」ボタンをクリックするだけで操作できます。
文章を作成する際の「ブレーンストーミングを手伝ってほしい」 「より簡潔でわかりやすい文章にしたい」 「てにをはがおかしくないか見ておいてほしい」 「誤字脱字がないか確認してほしい」 「対象に合わせて文章のトーンを変えたい」 「コンテンツをほかの言語に翻訳してほしい」 という課題がある方向けの機能です。AIがドキュメント作成を補助してくれます。
編集画面の右上に「書き込む」というボタンがあるので、そちらをクリックすると、ポップアップが出現します。ポップアップからAIへの指示を選択することで動作します。AIが作成した内容は、置き換えや挿入が可能です。ですので、例えば「新商品のアイデアを考えて、それを文章にまとめ、ほかの言語に訳してページの下部に挿入する」といったことがクリックだけで実現可能です。
AIに直接指示を出すこともできるので、「箇条書き形式で文章をまとめてほしい」 「アイデアを文章化してほしい」といった細かいご要望にも対応が可能です。
自動化とは?
Confluenceの自動化とは、作業効率を上げるために、これまで手動で行っていた作業を自動化する仕組みです。ルールを作成することで、マニュアルの作成やラベル付与、メールでのリマインド通知などを自動で行います。
ルールはノーコード・ローコードで作成できるので、コードを作成する場合に比べて学習コストがかからず、Confluenceをより便利にお使いいただける機能です。
自動化ルールを作成する際に、「自動化、興味はあるけどハードルが高い」 「もっと簡単に自動化ルールを作成したい」 というお悩み、ございませんか?この機能をご活用いただくと、自動化ルール作成の学習コストを抑えて、簡単に作成できます。
作りたいルール内容を自然言語で入力すると、AIが自動で作成してくれます。作成されたルールを確認して、もし要望通りではなかった場合は、「再試行」ボタンから作り直しや指示の追加もできます。再試行画面に戻っても入力した内容は保持されるので、微調整を行いながら理想的なルールを作成できます。
Confluence上のコンテンツを検索する際に、「同義語含めても検索してほしい」 「ページの内容を直接確認せずに答えが欲しい」 といったご要望に対応できる機能です。
Confluenceの検索機能は細かい絞り込みが可能ですが、検索に引っかかったページを集約することはできませんでした。しかし、AIを使用すると、ページの内容をAIが読んで短くまとめてくれます。ソースページも表示されるので、もっと詳しく知りたい場合はそちらに遷移することも可能です。また、意味を解釈して検索してくれることで、うろ覚えの内容をもとに検索ができる点もメリットです。
使用手順は、検索バーに調べたい内容を自然言語で打ち込み、「Ask AI」ボタンをクリックするだけです。回答に使われるソースはConfleunceの中身が対象ですが、もちろん、設定した権限は守ってくれます。つまり、質問者の権限範囲内で回答が作成されるわけです。
会議の議事録を読んだ際に「社内用語が多すぎてわからない」 「カタカナ語が多くて内容が理解できない」という場合や、 「用語についての共通理解をしておきたい」 という場合にご活用いただける機能です。
例えば、新入社員の場合、会社の用語を理解できず、話についていけなかったり、言葉を調べるために時間を使っているということはないでしょうか。ここで、用語の意味をすぐに確認出来れば、学習コストが削減できます。また、社内で一部の人だけが使っている用語も定義しておけば、混乱を避けたり、意味の統一が簡単に行えます。
意味を知りたい言葉を選択すると、AIがページの中身から推測される用語の意味を教えてくれます。デフォルトでは、Confluence内からAIが意味を拾って作成しますが、編集することも可能です。編集した場合には、編集者名も表示されます。用語の意味は適用範囲が選べるので、同じ用語を別の部署では別の意味として利用しているという場合でも対応が可能です。
Confluenceのホワイトボードとは?
付箋形式でナレッジが管理できる機能です。オンサイトでブレーンストーミングを行った場合は、紙を捨ててしまうと何も残りませんが、Confluenceのホワイトボードをご使用いただくことで、ナレッジとして蓄積することが可能です。また、付箋の形を変えること、線を引くことで図を作成することができたり、スタンプやコメントでリアクションを取ってコミュニケーションを取ったりすることも可能です。
ブレインストーミングを行った際、「アイデアをもう少し出したい」 「みんなで出したアイデアを簡単にカテゴライズしたい」 と思うことはございませんか?そんな場合にぜひご使用いただきたいのがこちらの機能です。
付箋をクリックし、「似たものを作成」ボタンを押すと、類似のアイデアを作成してくれます。アイデアは一度に6個作成されます。
グルーピングは範囲やセクションを選択すると、その範囲にある付箋をAIがグルーピングする機能です。これにより、アイデア出しの際に新たな気づきやアイデアの種が生まれたり、どのような意見が多く出たのかを一目で把握できます。
また、ホワイトボードのボード全体を要約することもできます。共有ボタン横の「要約」をクリックすると、要約が作成され、何について話し合ったホワイトボードで、どんな結論が出たのかをすぐに把握することができます。
ミーティング後に、「話し合った内容をもとにJiraの課題を一括で作りたい」 「文章の内容から課題を拾ってほしい」 「課題を作ったはいいけど、説明をわざわざ入力するのが手間...」 というお悩みがある際にご活用いただける機能です。
ページの一部分を選択すると、「Jira課題」というボタンが出現します。そちらをクリックすると、AIがConfluenceのページ内容や表の内容を読み取って、課題とその説明まで作成してくれます。
AI機能が搭載される前から、Confluence上の表から課題を一括作成することはできたのですが、文章を読み取って課題を作成できるのは、AIならではの機能です。
上記のように、AIを活用すれば、業務の効率化や学習コストの削減が行えるため、必要な業務にリソースを充てることができるようになります。そして、ConfluenceのAI機能は、ほとんどがボタンをクリックするだけでご使用いただけます。ぜひ活用して、業務の効率化や作業の簡素化にお役立てください。
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