2024年06月03日
自動車開発の新しい流れに迫る【開発手法の変化、アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド】-前編ー小田倉晃 hikaru.odakura
自動車業界はいま、100年に一度の変革期を迎えています。
商品であるクルマは、ガソリン駆動でモノや人を運ぶのがメインという"自動車"から、IoT化しクルマそのものがデバイスといっても差し支えないようになりました。
わたしたちリックソフトは、開発手法が従来から変化せざるを得なくなった自動車メーカー複数社に、プロジェクト管理ツールの導入支援をしてきました。
といった形で、前編・後編に分けて、自動車メーカーが抱える課題についての情報をお届けます。(今回は前編となります)
自動車業界含む製造業の皆様や、アジャイル開発適用や検討を進めている皆様には是非最後までご覧いただければ幸いです。
この自動車業界はまさに今、『100年に1度の変革期』時代に突入したといわれています。
社内業務ITシステム開発分野でのプロセス改革のみならず、車両開発分野での開発プロセス変革が危急な課題かつ重要フォーカス分野となりつつあります。
その背景として、CASE*に代表される車のソフト化(Software Defined Vehicle 以下:SDV)とモビリティサービス分野への事業領域変革・シフト・拡大があります。
CASE...Connected(車両とのインターネット接続), Autonomous Automated(自動車運転)、Shared(カーシェアリング)、Electric(電気自動車の普及)。2016年のパリモーターショーでダイムラー社が提唱
自動車業界変革の具体例
In-Car | Out-Car |
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それに伴い、In-Car・Out-Car両方の領域におけるソフトウエア開発関連業務が飛躍的に増加しました。
従来からある車両開発プロセス業務である設計、開発、生産物流、PLM、販売、品質等のITを活用した業務改革要求も飛躍的に高まっており、「これからどのように開発に取り組んでいくか」は自動車業界各社が共通してい注力している状況です。
上記の変革期を背景に、自動車開発(特にSDV)においてウォーターフォールとアジャイルを使い分けるハイブリット開発への取り組みは加速しています。
それはなぜでしょうか?
従来、自動車開発ではウォーターフォール型開発に沿って、「企画構想」から「設計開発テスト」までを進めるV字モデル開発が主流とされ、着実な開発進捗マネジメント、品質マネジメントを推進されてきました。
しかしテスラショックに代表される新たな自動車開発の潮流において、いかに早く機能を開発しOTA*で顧客に提供するかが必然のテーマとなりました。この解決策として、SDVにおけるソフトウエア開発にアジャイル開発を適用させるチャレンジが始まっているのです。
*OTA(Over The Air):インターネット経由で自動車のソフトウェアを更新する技術。スマートフォンのOSやアプリの更新で使われている技術が、自動車業界でも使われています。
従来から確立されている「走る・曲がる・止まる」を司る機能範囲(基本機能性能・制御・安全)は、従来のウォーターフォール型開発を継続するケースが主流となっています。
アジャイル開発が適用される場は、以下のようなケースです。
リックソフトは2009年、日本でいち早くAtlassian社製品の取り扱いを開始してから、同社の代表的な製品であるタスク・プロジェクト管理ツール Jira(ジラ)やナレッジマネジメントツール Confluence(コンフルエンス) など、業務効率化を実現するツール・ソリューションの導入・活用支援を行ってきました。
長年に渡る取り組みを通し、日本で最大の基幹産業である自動車業界の主要なOEM、サプライヤーにもツール・ソリューションの導入・活用支援を推進してきた実績があります。
変革期に対応される自動車業界のお客様に対し、リックソフトはツールの導入・活用支援のみならず、業務を推進するユーザー部門の理解を深め、課題・お困りごとと可視化とベストプラクティスのご提案を実施しています。
次回の記事では、アジャイル開発を取り入れることによる課題と、解決に向けた事例をご紹介します。
後編:自動車開発の新しい流れに迫る【開発手法の変化、アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド】後編
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