2023年07月24日
Workato導入済の3社に使い心地を聞いてみた~Users覆面座談会23'夏(前編)りっくま Rickma
SaaS(クラウドアプリサービス)の種類が増えて、複数のSaaSを契約している企業がどんどん増えているクマね~。SaaS導入前からあったオンプレミス環境にあるデータや、SaaS同士をつなぐiPaaS製品に注目が集まっているクマ。リックソフトではWorkatoというiPaaSを提供しているクマ。
Workatoユーザーのみなさんは他社のユースケースを知りたいみたいクマね~~。そこで、りっくまはこの間、Workatoを使っているリックソフトのお客さんを集めて、お互いの知見やWorkatoへの想いをシェアする座談会を開催したクマ!
座談会の様子を前編・後編の2回に分けてお届けするっくま~~!!
エンタメ企業X社の情シスAさん:
「会社全体として情報システムが最適化していくぞというときにETLツールやiPaaS製品が候補に挙がりました。Informatica Cloud、Zapierも検討していましたが、要件や、エンタープライズ(企業全体利用)として保守管理していくのに便利なツールということでWorkatoを選びました。エージェントサーバーを自分たちで管理しなくていいっていうのはとても楽です。」
情報サービス企業Y社の情シスBさん:
「かつてDataSpiderというEAIツールを使っていて、システム連携をしようとすると連携システムする数ごとにコネクタを買う必要がありました。クラウドのシステムが増えれば増えるほど費用対効果が出てこないということがわかってきて、クラウドベースのiPaaSツールを探していました。Zapierとかも見ましたが、エンタープライズレベルの認証やログの管理などを含めて検討して、いちばん洗練されていたのがWorkatoでした。」
建築コンサルZ社・DX事業部Dさん:
「いちばんの決め手はSlackとの連携しやすさです。私は紙の申請など、業務プロセスを改善していくのが仕事です。DX推進部としてSlack導入を決めていました。Slackを拠点にいろんなシステムと連携したかったのですが、情シスの方が手一杯で、システムを連携しようにも開発するリソースがない状態でした。そんなときに「プログラミングとか開発ができなくてもちょっと勉強すれば使えるようになるというツール」ということでWorkatoを導入しました。
実際、私もほかの者も、プログラミングの知識はないんですけど、リックソフトさんにサポートいただいて(市民開発で)いろんなアプリの連携が実現しています。」
エンタメ企業X社の情シスAさん:
「建設コンサルさんの、"エンジニアじゃない方、情シスでもない方がWorkatoを使って連携する"というのは、いわゆる"市民開発"というものだと思うんですが、2つ質問させてください。」
「ひとつは、ガバナンスのかけ方。誰もがWorkatoにアクセスできるようになると、Workato上で管理している各アプリケーションの認証情報やログに、社内で誰にも見られるようになってしまう。その情報閲覧権限のガバナンスをどのように管理しているのでしょうか。」
建設コンサル・情シスCさん:
「いまのところは正式な手続きがあるわけではないのですが、"こういうの作りたいんですが、アクセスしていいですか?"って確認をとってもらっています。」
「もうひとつは、レシピ数の課題です。エンドユーザー(ユーザー社員)に開放すると、みなさん自分ですぐ開発してやりたいことを実現できるのはとても素晴らしいことなのですが、(Workatoはレシピ単位での課金体制なのでレシピが増えると)お金がかかってしまうという点です。予算取りやROIの考え方など、どうされているのか...気になりました。」
建設コンサル情シスCさん:
「いまのところ、Workatoに興味を持っている人がある程度のITリテラシーが高い方が多いので、まだ問題になっていないです。"IT機器が使える"という能力的なリテラシーと、"データガバナンス管理"のリテラシー両方を持ったメンバーです。今後、社内で大規模展開させようとするには、どちらかが欠如した人が触れる可能性があるので、なにか対策考えなきゃいけないな、とは思っています。ただ、実際に手を動かす部署によって、持っているデータの厳密性が違いますので、、、」
エンタメ企業X社の情シスAさん「例えば、社員の給与とかのデータはけっこうアクセス制御が重要なデータだけど、営業部門が管理している部品のマスタとかは厳密なアクセス制御を行う必要性は低い、ということでしょうか」
建設コンサル情シスCさん「そんなかんじのところはありますね」
エンタメ企業X社の情シスAさん:
「バックオフィスの基盤的な運用をしています。私たちが一番やりたかったのは、某勤怠承認系のSaaSとの連携です。以前は勤怠打刻も承認もすべてメールで送るか、SaaSにログインしてクリックする必要があったんですが、いまは勤怠打刻退勤も承認もSlackチャンネルからSlackコマンドでできるようになりました。あとは、Service Nowとの連携ですね。ユーザー社員が"パソコン壊れたんで助けて下さい"ってService Nowでチケットを起票したらSlackに来るようになってます」
りっくま「あれ?SlackにもうSlackのアプリでService Nowと連携できるようになっているクマよね、それを使うではなくWorkatoを使う理由はどうしてですか?」
エンタメ企業X社の情シスAさん「実はSlackが作ったService Nowのアプリ、Service Nowが作ったSlackのアプリと両方とも存在しているのですが、どちらも1つのチケットに対して1チャンネルという仕様なのです。だけど我々ITチームからすると全チャンネルチェックするのはとてもつらい。Slackで「助けてチャンネル」というのをつくっておいて、すべてのService Nowのリクエストがこのチャンネルで管理できるようになっています。まあ、出来合いのものでは実現できなかったのでWorkatoで作ってしまいました、という感じです」
エンタメ企業X社の情シスAさん:
「いろんなところにセットシートデータが散らばっているので、それを(Googleの)BigQueryに集約しています。JAMF,Microsoft intuneなどMDM(モバイルデバイス管理)系のデータをWorkatoからService Nowに連携していくということもしています」
情報サービス企業Y社の情シスBさん:
「情シスとして、社員へのサービス提供の仕方として"できるだけSlack上で業務を完結する"という思想がありました。
導入当初はライトなところ、基幹システムとか業務システムには影響しない部分から自動化を進めていきました。クラウドのストレージのフォルダーの権限・共有設定とか「みんんながかなりの頻度でやる、手数がかかる作業」をWorkatoで自動化しています。
そのあとオンプレミス環境と連携できるオンプレミスエージェントを契約し、SAPのデータをGoogle Cloud Platform(GCP)と連携するようになりました
あと、弊社もMicrosoft PowerAutomateとか、Service NowのAutomation Engineとか、似たような機能を持つツールも導入しています。たとえばPower AutomateはAzure Active Directoryに対して細かい設定ができるので、それぞれの得意なことはそちらにやらせて、自動化のすみ分けをしています。
りっくま「Power AutomateやZapierも併用するというケースはいろんなところからよく聞くようになったクマね~~」
建設コンサルティングDX事業部Dさん:
「最近作ったものだと、在宅勤務申請ですね。もともとGAS(Google Apps Script)で作っていたのですが、これをWorkatoに移行しました。Slack上で在宅勤務申請者が申請ボタンを押したら承認者の方にメッセージがいき、承認者の方もSlack上で承認ができます。
あと今取り組んでいるのは、ConcurとSlackの連携ですね。」
情報サービス企業Y社の情シスBさん「え、それってConcurのInvoiceですか?」
建設コンサルティングDX事業部Dさん「Expenseです」
情報サービス企業Y社の情シスBさん「ですよね...Invoiceの方が面倒くさいと思うんですけど今まで事例で一回も聞いたことがないので」
りっくま「SAPは買収に買収を重ねているので、同じ会社の製品なのに連携が悪いっくまね~~。」
座談会の様子は、 "Workato導入済の3社に満足度を聞いてみたーUsers覆面座談会23'夏(後編)"に続きます。
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