2021年11月17日
ビジネスチャットツール「Mattermost」の機能「Boards」と「Playbook」をご紹介近藤 哲也 Tetsuya Kondo
こんにちは、リックソフトの近藤です。
働き方の多様化や市場変化への対応スピードが競争を優位付ける昨今の情勢から、コラボレーションの中心がチャットコミュニケーションに移りつつある中で、今回は新しく利用可能になったMattermost 6.0の新機能について紹介します。
Mattermostはセルフホスト可能な企業独自のセキュリティや運用ポリシーのもとで利用いただけるビジネスチャットツールですが、Mattermost 6.0では、従来のチャンネルベースのチャットコミュニケーションに加えて「ボード」と「プレイブック」の機能が統合され、新しいコラボレーションプラットフォームとして再設計されています。
チャットツールでは主に会話や画像、ファイル等の非構造化データを取り扱いますが、私たちが意思決定を行う際には各種システムやアプリケーションに保存蓄積された構造化データも使用します。
Mattermost 6.0では構造化データを取り扱うための「ボード」や「プレイブック」が統合された新しいプラットフォーム上で、コンテキストを切り替えることのないシームレスで摩擦のないコラボレーション体験を提供しています。
ボードはMattermostの開発者ハッカソンの中で生み出された、セルフホスト可能な軽量なプロジェクト管理ソリューションです。
件名、担当者、期限、その他カスタムフィールドを含んだタスクをかんばんスタイルのボードで可視化することができます。
ボード機能はMattermostのプラットフォームに統合され、グローバルヘッダーからいつでもアクセスすることができます。
それぞれのボードはチャンネルに紐づく形で作成します。
グローバルヘッダーからボードの一覧を表示するほか、各チャンネルのヘッダーからそのチャンネルが所有するボードにアクセスすることもできます。
ボードやボード内のカードはテンプレートとして保存して流用することが出来ます。
・ボードの列やフィルタ、各種ビューをテンプレートとして保存
・タスクの種類ごとにカードのテンプレートを作成
ボード機能は以前はフォーカルボードとしてプラグイン形式で提供されていましたが、6.0ではデフォルトで有効化されプラットフォームの一部として完全に統合されており、新しいナビゲーションメニューからシームレスに利用することができます。
プレイブックは繰り返される予測可能な一連のプロセスをチェックリスト形式で事前に定義しておき、そのチェックリストに沿って実施していくことで、抜け漏れなく作業を完遂することのできるワークフロー機能です。
例えばインシデント発生時の一連の作業プロセスやプロダクトリリースの一連のプロセスを事前に定義しておくことで、迅速でミスのない対応を期待することが出来ます。
プレイブック機能はMattermostのプラットフォームに統合され、グローバルヘッダーからいつでもアクセスすることができます。
繰り返し実行される一連のプロセスをチェックリスト形式で定義します。
スラッシュコマンドを追加することで、一連のプロセスの中に各種連携コマンドを取り込むことも可能です。
プレイブック画面から新しくプレイブックを実行すると一連の対応を行うためのチャンネルが新しく作成されます。
あらかじめ設定しておいたメンバーをチャンネルに召集したり、プレイブック開始時に指定のチャンネルにアナウンスすることもできます。
プレイブックが実行されたら、チェックリストを実施する担当者をアサインし、実施完了時に担当者はチェックをクリックします。
スラッシュコマンドを定義していた場合は、チェックリスト上から指定のスラッシュコマンド(例えばJira課題を作成する)を実行できます。
必要に応じてチェックリストの項目をプレイブック開始後に新しく追加することも可能です。
プレイブックの実行回数や参加者、プレイブックの開始から終了までの経過時間を確認することが出来ます。
一連のプロセス完了時に振り返りノートを記述し、次回の対応のための改善事項を整理することが出来ます。
プレイブック機能は以前はインシデントコラボレーションとしてプラグイン形式で提供されていましたが、6.0ではデフォルトで有効化され、こちらもプラットフォームの一部として利用できるようになりました。
今回はMattermost 6.0で新しく統合された「ボード」と「プレイブック」について紹介しました。
ぜひ新しいプラットフォームでチャンネルベースのコミュニケーションを基盤とした他のツールにはないコラボレーション体験を実感してみてください。
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