2021年07月15日
アトラシアンクラウド移行を検討する前に知って欲しい「製品タイプ」苅田 梢 karita kozue
こんにちは。リックソフトの苅田です。
いつもお世話になっております。
Atlassianのサーバー版終了発表から早いもので9か月、2024年のサービス終了までまだまだ・・・と思っているユーザー様に向けて、日々の質問や移行作業の手順についてメルマガなどで発信しておりますが、まとめて振り返る場所があったらいいな の声を受けブログという形でも発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて初回は何からお伝えすれば・・・と考えていたところ、他の営業担当者からボソッと言われたんです。
「お客様がね、クラウド版・DC版の違いがわからないんだけど・・・」
日々Atlassian製品を扱っている私たちからすれば製品タイプは当然の事でしたが、サーバー版しか使ってない、管理者様が導入時と変わっていて引き継がれた場合、自分たちが利用しているJira/Confluenceの製品タイプをご存知ないということがよくありました。
全く気が利かず申し訳ない・・・。
ということで、まずは移行の前にAtlassian製品の製品タイプとそれぞれ注意点について簡単にご説明したいと思います。
早速ですが、まずはここからですね。
Atlassian製品のライセンスには、3つのタイプがあります。
それぞれの特徴を大まかに機能を分けるとこんな感じになります。
(表1)
サーバー版(販売終了) |
クラウド版 |
Data Center版 |
|
---|---|---|---|
利用環境 | オンプレミス (プライベートクラウド利用含む) |
クラウド (Atlassianの運用するAWS) |
オンプレミス (プライベートクラウド利用含む) |
運用・管理 | 自社(またはリックソフト) | Atlassian (現在は海外リージョンのみ、2022年より日本追加) |
自社(またはリックソフト) |
契約 |
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年間と月間で選択可能
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ライセンス種類 |
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購入 |
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Freeプラン・有償トライアル利用後にその環境を本番に切替 |
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ユーザー数の変更 | アップ・ダウングレードライセンス購入で可能 (2022年2月まで可能) |
途中変更可能 (年間契約の減少は更新時対応) |
アップグレードにて可能 (増加のみ、減少は更新時) |
向いてるユーザー |
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これらを踏まえて、今までの選択については
というのが、利用開始時の判断基準の一つになっていました。
ここは、今使ってるJira/Confluenceが何かわからない人への確認方法なので、ご存知の方は流し読みしてくださいね。
製品タイプが3つあることは何となくお分かりいただけたかと思います。
じゃあ、今のやつは何なのよ??っていう方は下記をご確認ください。
atlassian.net の文字が入っている場合はクラウド版です。
クラウド版ユーザーの場合は、下記ページにログインが出来ます。
契約中の製品が表示されます。
ちなみに https://〇〇〇〇〇〇.rickcloud.jp になっている場合は、サーバー版またはデータセンター版を弊社のRickCloudサービス(リックソフトの有償クラウド)をご利用いただいています。
RickCloudの場合は 独自ドメインも利用の場合もありますが、どちらにせよご利用中のライセンスはサーバー版かデータセンター版になります。
最近は日本にもようやくクラウド化、サブスクリプションのサービスも身近になってきましたね。
以前は一般的なシステム導入というと日本国内ではサーバー版を選択されることが多く、導入費用も何千万もかけて、カスタマイズしてっていうのもよくある話でした。
オンプレミスの環境をお持ちのお客様も多く、運用やソフトウェアは減価償却の対象になったり細かな設定等をご希望されるとアプリが必要になったりという流れで、Atlassian製品についても日本国内ではサーバー版を選択するユーザーは多くいました。
しかし昨年の10月にサーバー版の販売&サービス終了が発表されました。
まさに青天の霹靂・・・・
私たちやAtlassianが移行のご案内をしているのは、このサーバー版利用のお客様に向けての対応となります。
あまりにも悲しすぎると嘆いても何も解決しませんので、気を取り直してサービス終了までのスケジュールを確認しましょう。
2021/02/02:サーバー版新規ライセンスの販売終了&価格改定
2022/02/02:サーバー版アップグレード・ダウングレードの販売終了(スターター以外)
2023/02/02:サーバー版アプリの販売終了
2024/02/02:(Atlassianによる)サーバー版サポートの終了
以後リックソフト内では、サービス終了後も1年間はサーバー版利用についてのサポート(※ヘルプデスク対応)を継続します。
※メーカーサポートは終了しておりますため、サポート内容には一部制限がございます。
ここで皆様の素朴な疑問です。
サーバー版って永久ライセンスなんだよね?移行必要??なんで?
確かに、初回の買い切りライセンスを購入しているのであれば、更新せずにサーバー版を継続利用することもできないわけではありません。
そのため、わざわざ移行する必要がないように思われる方もいるかもしれません。
過去にも更新せず2~3年おきに新規で買い直すお客様もいらっしゃいました。
しかし、Atlassian 製品の脆弱性対応は少し特殊で、脆弱性が報告された場合、それに対応をした新しいバージョンがリリースされ、そちらにバージョンアップすることで脆弱性への対応をしたことになります。
緊急回避の応急処置が出るケースも場合によってはありますが、あくまでも脆弱性への対応には「製品のバージョンアップ」が必要になります。
利用可能な製品のバージョンは【契約しているライセンスの有効期限内にリリースされたもの】しか対象になりません。
それはつまり、「ライセンスの有効期限内にリリースされたバージョンにバージョンアップする」ことはできますが、逆に言えば、「有効期限が切れた後にリリースされたバージョンにはバージョンアップできない」ということでもあります。
もし脆弱性の対応が行われたバージョンが「ライセンスの有効期限が切れた後に」リリースされたとしたら、脆弱性対応をしたくてもできないという事態になってしまいます。
この為、業務で継続的に利用されている場合は、大切な業務データを護る為にクラウド版またはData Center版への切替が必要になってきます。
徹底してVPN接続のみ、社内ネットワークのみで利用されている管理者様は、更新・移行について担当営業までご相談くださいね。
クラウド版ってサーバー版と何が違うのよ?
表1にて大まかなところは確認いただければと思うのですが、クラウド版について簡単いくつかお伝えすると
そしてクラウド版についての質問も多く聞かれます。
初期段階ではやはりセキュリティ関係のものが多いですね。
等々、その他気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
移行先にはData Center版も存在します。
こちらは、高可用性・負荷分散・エンタープライズ向けの製品です。
昨今の異常気象・天災その他災害対策用におすすめとなります。
製品機能については基本的にはサーバー版+αといったところなので、Data Center版をお選びいただいた場合、サーバー版と同じ使い方になります。
複数ノードで運用する場合には管理者側での設定の変更などが必要になりますが、こちらはリックソフトがサポートさせていただきますのでご安心ください。
サーバー版と比較するとやはり負荷分散、可用性上昇が見込める部分が大きいですね。
ひとまず各製品タイプについての主な特徴は以上になります。
もっと詳しく知りたい、これを踏まえてちょっと考えたいと思った方は下記移行診断をご利用ください。
(https://www.ricksoft.jp/atlassian/atlassian_migration.html)
次回は、移行についてのはじめの一歩 でご案内します。(近日公開!)
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