2022年09月27日
JIRAの検索の達人になるには <ベーシック検索とJIRAクエリ言語(JQL)検索>南澤 華代 Hanayo Minamisawa
みなさんが利用しているJiraシリーズ(Jira Software, Jira Service Management,Jira Work Management)は何年選手ですか?
同じプロジェクトを長く利用していると課題キーの番号の大きさに驚きませんでしょうか?
沢山増えた課題。でも、その中で今自分が必要な課題はほんの一部ですよね。
それらを上手にピックアップできる機能、課題の検索機能を今回は紹介したいと思います!
Jira の課題の検索は
「ベーシック検索」
と
「Jiraクエリ言語(JQL)検索」
の2種類があります。
まずはベーシック検索から紹介します。
まずはトップ画面で「課題」をクリック。
「現在の検索」「課題の検索」どちらかをクリックしてください。
検索対象のフィールド値は、選択リストから設定することができます。
例えば、プロジェクトで絞り込む場合は、プロジェクトの選択リストから表示したいプロジェクトを選択します。
*こちらの画面はデータセンター版Jira(v8.3.4)のものになります。
検索結果に表示したいフィールドは「コラム」で設定できます。
自分が担当している課題で、いま取り組むべき課題を確認するには、担当者を「現在のユーザー(自分)」、課題の解決状況を「未解決」(*todoなど環境にあったステータスを指定ください)にして検索します。
さらに期限が迫っている課題を把握したい場合は、「期限」フィールドを使って絞り込みできます。(*Jira Cloudでは「その他」項目に"期限"があります)
例えば、期限まであと一週間に迫っている課題を検索できます。
もちろん自分だけでなくグループメンバーが抱えている課題も検索することができます。
以下の例では、「confluence-users」というグループメンバーが担当していて、期限があと一週間に迫っている未解決の課題を検索しています。
カラムのタイトルをクリックすることで、課題の表示順序を変更することができます。
例では、期限が迫っている課題を上から順に並び変えています。
期限だけでなく、課題のステータスや優先度の値で課題を絞り込むことができます。
つづけて、応用編です。もう一つのJira検索「JIRAクエリ言語(JQL)検索」を紹介します。
JQLは「JIRA Query Language」の略です。Jira専用のクエリ言語、JQLを利用して、課題を検索することもできます。
JIRAクエリ言語(JQL)検索の使い方
JQL検索は、ベーシック検索ではできない複雑な検索条件にしたい場合に利用します。もちろん単純な検索条件でもJQLを使って検索できます。
JQL検索に関しての詳細が気になる方は、以下のアトラシアンのドキュメントをお読みください。
実際にJiraの検索画面上でJQLを見てみましょう。
簡単に見る方法は、まずベーシック検索で検索条件を指定します。そのあと、「アドバンス (詳細検索)」リンクをクリックすると、検索条件をJQLで見ることができます。
クラウド版では「ベーシック」と選択されている右側「JQL」をクリックします。
例は、自分が担当している未解決課題を期限がせまっている順に並べた検索条件です。
JQLでは以下のような表現になります。
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JQLは慣れない人にとっては大変ですが、文字を入力するとオートコンプリートで演算子などの候補が出てきます。
JQLが入力途中の場合、入力ミスがあり不十分な場合は、左側にが表示されます。
(オートコンプリート機能はJira管理画面のJQLコンプリートがONになっていれば利用できます)
簡単な例として、担当者が自分という条件をJQLで追加してみます。
1.フィールド 「Assignee(担当者)」を指定します。
2. つづけて演算子を候補から選択します。今回は「=」を指定します。
3. 関数を指定します。今回は「currentUser()」を指定します。assingnee = currentUser() で「担当者が自分」という条件になります。
(もちろん個人名も指定することもできます)
4.記述内容に問題がなければ、がつきます。
私は、検索条件の中で優先順位をつけたい場合にJQLを使っています。JQLは、左側から順番に演算しますが、丸括弧()をつけることで括弧内の演算子を優先的に検索します。
ここで例として、必要なフィールドに入力漏れがないかチェックするJQLを紹介します。
「ブログ管理番号」フィールドか「ブログ記事リンク」フィールドへ値が入力されている場合は、「環境(environment)」フィールドに補足を入力しないといけないルールで課題を管理しているとします。
「環境(environment)」フィールドに 入力漏れがないかは以下のJQLで検索できます。
「ブログ管理番号」フィールドか「ブログ記事リンク」フィールドのどちらかに値が入ってて、「環境(environment)」フィールドが空欄である条件のJQLは以下の通りです。
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ここでJQLから括弧をぬかすと、「ブログ管理番号 is not EMPTY OR ブログ記事リンク is not EMPTY AND environment is EMPTY 」となりますが、
「ブログ管理番号」フィールドか「ブログ記事リンク」フィールドに値が入っている課題 と「環境(envoronment)」フィールドが空欄の課題が両方表示されます。
Jira Softwareには課題をウォッチする機能と投票する機能があります。ウォッチしている人数や投票数が多い課題ほど注目されている課題となります。
それらもJQLを使って把握することができます。
2人以上ウォッチしている課題をウォッチャーの多い順に表示するJQLは以下になります。
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投票されている課題の中で投票が多い順で見せるJQLは以下になります。
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以下のJQLで自分が投票した課題を投票が多い順で見ることもできます。
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Jiraの検索は奥深いです。リックソフトブログではほかのユースケースもご紹介していきます!
★問い合わせ管理システムとは?機能やメリット、選び方まで解説 ★ITサービスマネジメント(ITSM)とは? 取り組みの役割やメリットについて解説 |
この記事は2017年8月10日に執筆したものを再編集したものです。
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