2024年10月02日
Confluence(コンフルエンス)でアトラシアンのAI"Atlassian Intelligence"を使ってみる【Atlassian Intelligence 使い方ブログその2】小山 康由 Yasuyuki Koyama
リックソフトブログこんにちは。リックソフトのガイドブック作成担当の小山です。
前回に引き続き、Atlassian Intelligenceをテーマにお送りいたします。今回はみんな大好き「Confluence(コンフルエンス)」とAtlassian Intelligence(アトラシアン・インテリジェンス)を組み合わせて使ってみましょう。
■前回を読むーー>Atlassian Intelligence とは?仕組みは?何ができるの?誰でも使えるってホント?【Atlassian Intelligence 使い方ブログその1】
最初に前回の内容を簡単に振り返っておきましょう。
「Atlassian Intelligence」とは、Atlassian社がOpenAI社の技術を得て開発した大規模言語モデル(LLM)です。略称は「AI」。
Atlassian Intelligence 氏は Jira やConfluence に登録されている内容に基づいて質問に対する回答を作成してくれます。自動化ルールを作ってもらうこともできます。ただ、ときどき間違うこともあるので最終的な確認は忘れずに。
Atlassian Intelligenceを利用するには以下の条件を満たす必要があります。
Premium Cloudプランではないサイトをお使いの皆さまは実際に試すことはできません。ごめんなさい。
■前回を読むーー>Atlassian Intelligence とは?仕組みは?何ができるの?誰でも使えるってホント?【Atlassian Intelligence 使い方ブログその1】
続いて今回の舞台となる「Confluence Cloud(コンフルエンス・クラウド)」のご紹介です。
Confluenceはチームのための情報蓄積と活用ツールです。さまざまな文書の作成と保存、そして共有に利用できるWikiツールと考えていただけるとよいでしょう。
これをAtlassian社が提供するCloud環境で利用できるようにしたのが Confluence Cloud です。
同じくAtlassian 社が提供する Cloud 環境で利用できるJiraやその他のツールとの密接な連携が特徴となっています。
それでは、さっそくAtlassian Intelligence 氏のお手並み拝見といきましょう。
Atlassian Intelligence氏が待機しているConfluence Cloudでは、ページを開くと右上に「要約」ボタンが配置されています。このボタンをクリックしてください。
「Atlassian Intelligenceが動作中......」の表示が出たあと、しばらくするとポップアップウィンドウの中に現在表示しているページの簡単な要約が表示されました。
これはあらかじめ人間が用意しておいた要約ではありません。あなたが「要約」ボタンをクリックしてからAtlassian Intelligence氏が作ってくれたものです。
目の前で自分の作ったページから自動的に要約が作成されるようになるとは......21世紀、という感じです。
次にいわゆる「生成AI」らしい機能を見てみましょう。Confluenceの画面右上にある検索ボックスをクリックし、日常使うような言葉で質問を入力します。
ここでは「Confluenceは何が得意?」と入れてみました。そうしたら右側にある「Ask AI」ボタンをクリックします。
しばらくの間「......Generating」と表示されたあと、以下の画面のような回答が得られました。なかなかいいところを突いているのではないかと。
回答の下にある「Sources」にはこのConfluenceに保存されているページが挙げられています。
Conflucenの得意分野は以下のようになります:
これらのページを元に回答を生成しました、ということですね。生成された内容に疑問があるとき、もっと詳しく知りたいときは「Sources」を参考に情報元も確認しましょう。
もうひとつ、Confluenceの不得意なことも聞いてみました。得られた回答は以下の通りです。
「Confluence管理者:Confluenceの運用に責任を持ち、各種の設定を行う"管理者"が必要で、強力なユーザーですが、通常は管理業務に携わるユーザー以外はなりません」
「匿名ユーザー:匿名ユーザーはログインせずにConfluenceを利用する特殊なユーザータイプで、特定のドキュメントを公開する際に使用されますが、慎重にアクセス許可をする必要があります」
これらの要素に注意してConfluenceを適切に運用することが重要です
やはり得意なことを多く書いているせいか、量も少なくイマイチな印象。
Atlassian Intelligence氏であっても、文章化されていない情報までは収集できないのです。あなたとあなたのチームが蓄積し文書化した知識と経験が根底にあってのAtlassian Intelligence氏であることを忘れないでください。
これはConfluenceの使い方とは関係のない機能ですが、Atlassian Intelligenceの柔軟性を実感できる機能です。
なんと、Atlassian Intelligence氏にお題を三つ与えて三題噺を作ってもらうこともできます。検索ボックスに「『AAA』『BBB』『CCC』で三題噺を作ってください。」と入力して「Ask AI」ボタンをクリックするだけです。以下のスクリーンショットも参照してください。
今回はAtlassian Intelligence氏にページの要約と自然な言葉での質問、それに三題噺を作ってもらいました。
どの機能も興味深いものですが、あれやこれやの複雑で設定の面倒な機能もAtlassian Intelligence氏に任せたくなります。今後もAtlassian Intelligence氏の活躍に期待しましょう。
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