リックソフトブログ

2024年08月01日

Confluenceでも 「自動化機能」を使えば ページの凍結(ロック)ができる件について

Author

廣田 隆之 Takayuki Hirota

廣田 隆之</mt:Var>

  

今日でちょうど、Confluenceを使い続けて11年になるリックソフトの廣田です。

私には長年欲しいと思っている Confluence の機能があります。それは「ページの凍結」機能です。しかし残念ながらAtlassian社は機能リクエストで、この機能の改善要望は「 Won't Fix (改善しません)」でクローズされています。

Wikiツールでの「ページの凍結」って何?ーーこれ以上編集できない状態にすること。ページのロック。

オープンソースソフトウェアのWiki「 Pukiwiki 」には「凍結」という機能があります。これは、ボタン一発でページの再編集を無効化できる機能で、これ以上加工すべきではない最終版コンテンツを誤って編集してしまう事故を防ぎます。「ページをこれ以上編集できないようにロックして保護する」とも言えます。

一般的に、Wiki の運用が進むににつれ、似たような内容のページが増えていきます。例えば、開発中のシステムやソフトウェアのバージョンアップのたびに、リリースノートを作成したり、バージョンごとの操作マニュアルを作成したりといった作業は日常的に行われます。

その際、つい間違えて既に完成しているマニュアルを修正してしまったり、場合によっては気づかずに修正すべきでないドキュメントを編集していたり、ということがあります(少なくとも、私は何度も似た経験をしています)。

もちろん、Confluence にはページの履歴を追跡できる機能もありますし、ページの制限を設定できる機能も標準装備されているので、これらの機能を活用すれば復旧や予防も可能です。しかし、私はワンクリックで簡単に編集を抑止したいのです。

アプリを開発すればできそうですが、もう少し簡単にできる方法はないか考えていました。最近、Confluence Cloud の自動化に関するドキュメントを眺めていたところ、自動化ルールでなんとかできるのではないかと思いついたので、試してみました。

Confluence自動化機能の実装ケース:ページの凍結

ページを凍結したい場面の例

以下のようなページがあるとします。このページは「こんにちは世界!」という内容で完成しており、これ以上の編集はたとえ自分であっても防ぎたいと思っています。

「ページの制限」を確認すると、「このスペースの全員が編集可」になっています。このままでは、私が将来誤って修正してしまう可能性があります。

ここで、あらかじめ作成しておいた自動化ルールを実行します。このルールの詳細は後述します。

鉛筆アイコンが消え、ページの編集ができなくなりました。これで、誤って編集する事故を防ぐことができます。ページ制限を変更すればまた編集可能になるので、完全なロックというわけではありませんが、ショートカットキー "e" で手軽に編集されるような事故は防ぐことができるかと思います。

Confluenceの自動化でページを凍結する「自動化ルール」の設定方法

私が設定したConfluenceの自動化ルールの実装は以下の通りです。

使用したコンポーネントはトリガーとアクションの2つだけです。

  • 手動によるトリガー
  • ページを制限
    • このスペースの全員が閲覧可能、一部のユーザーのみが編集可能
    • 編集可能なユーザーとして、普段使いしない管理者ユーザー(例えば、Linux の root ユーザーに相当するような、スーパーユーザーのようなユーザー)を指定

ポイントは以下の一点です。

  • ルールの作成を上記の「普段使いしない管理者ユーザー」で行うこと。
    Confluence の自動化ルールではアクターを任意のユーザーで指定できず、ルールを作成したユーザー自身がアクターとして振る舞うことになるためです。
    Confluence のページ制限は自分自身を除外することはできない仕様になっているため、自動化ルールを実行するアクターを別途用意しておく必要があります


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