2024年05月24日
アトラシアンに取り込まれる「Loom」とは?上田 麻耶 Maya Ueda
Atlassian(アトラシアン)社の年次カンファレンス、"Team '24"のセッションで発表された Loom の詳細機能をサマリーでお届けします!
Atlassian が2023年10月、Loom の買収を発表しました。Loom は、2015年に米国サンフランシスコの拠点を置く Loom.Inc が開発した、ビジネス向けの非同期型動画共有サービスです。
ビデオメッセージやスクリーンキャストを簡単に作成して共有できます。Web カメラやデスクトップ画面を使ってビデオメッセージを録画し、リアルタイムで共有したり、後で送ったりすることができます。これは特にタイムゾーンが異なるメンバーがおり、非同期でのコミュニケーションやコラボレーションを行うチームにとっては特に便利なツールで、文章主体のチャットやビデオ通話の短所を上手く補ってくれます。
Loom の特徴には、以下のようなものがあります:
また、AI 機能も搭載されており、録画するだけでなく編集も手間がかかりません。
Loom は、ビジネスコミュニケーションから教育、カスタマーサポートまで、社内外問わずさまざまな目的で利用されています。
多くのユーザーが不具合を報告する際、画面のキャプチャを作る・発生した背景を書き起こすなどの手間がかかってしまうことから、バグの報告をおろそかにするという問題がありました。
Loom はそれを解決し、Jira や Jira Service Management のチケット(課題)を素早く作成できるようになります。
Loom で録画されたビデオのトランスクリプトから、事象を再現するための手順を課題の説明に文字で記録し、キャプチャを取得して添付します。また、開発者向けに、コンソールのログやネットワークのログを自動的にキャプチャします。Loom 動画へのリンクも添付されるため、開発者は不具合調査が容易になります。
カンファレンスでは、グローバルで様々なタイムゾーンで働くメンバーをもつ グローバル HR テックカンパニー「 Remote.com 」での事例が紹介されました。
スピーカーは Remote.com のソリューションコンサルティングの Rebecca Applewhite さんです。
「様々なタイムゾーンで働くメンバーとミーティングを開催するには、タイムゾーンの考慮が大変です。
Loom を利用すれば、同時にオンラインでいる必要がありません。誰かを待つことなく生産性を上げることが可能です。リモートワークのレベルを上げるために、情報共有は async(非同期)で、関係性の構築は sync(同期)で行うことにし、同期的なコミュニケーションは 1on1 やチームビルディングのための時間に使っています。情報共有を Loom を使って非同期コミュニケーションに置き換えたため、ミーティングで中断されることがなくなりました。ミーティングが少ないとより生産的に働くことができます。
Remote チーム内のコミュニケーション、エンゲージメント、ナレッジ共有を強化するために Loom が活用されています。ドキュメントやナレッジの共有など、文字情報だけでなく、ビデオを含めていろんな形の情報が共有されています。新入社員のトレーニングにも利用が可能です。また、カスタマーサクセスチームでは、顧客のオンボーディングや製品のコンセプトの説明などを Loom の動画を通して、言葉だけではなく、表情や声のトーン、ボディランゲージで伝えることができます。」
Remote チームでの Loom 動画を視聴する際の Tips も紹介されました。これらの機能を利用して、ミーティングに邪魔されることなく1日のスケジュールを自分自身で組むことができます。
ぜひあまり考えすぎずに使ってほしいと、Rebecca さんは話していました。間違えたところはあとから編集可能で、無言部分もカットしてくれます。
Rebecca はセッションの準備にも Loom を利用したそうです。プレゼンを Loom で録音し、自動生成のトランスクリプトを ChatGPT にいれ、「より良いスピーカーになる方法を教えてください」と指示を出して修正したそうです!
Loom を使うことで、タイムゾーンに縛られることなく効果的に仕事をこなし、組織全体でより強力なチームを構築する方法を大きく変えることができることを、Rebecca は伝えてくれました。
録画、編集、プラットフォーム、コラボレーション、ストレージの機能すべてを Loom 一つで実現可能です。
現在はベータ版で、アーリーアクセスプログラムを受付中です。利用できる日が楽しみですね。
The content described herein is intended to outline our general product direction for informational purposes only. It is not a commmitment to deliver any material, code, or functionality, and should not be relied upon in making purchasing decisions.
The development, release, and timing of any features or functionality described herein remain at the sole discretion of Atlassian and subject to change.
ここに記載されている内容は、情報提供のみを目的として、当社(アトラシアン)の一般的な製品の方向性を概説するものです。これは、いかなる材料、コード、または機能を提供することを約束するものではなく、購入の意思決定を行う際に依拠すべきではありません。
ここに記載されている機能や特徴の開発、リリース、タイミングはアトラシアンの独自の裁量に委ねられ、変更される場合があります。
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