2023年10月27日
Q: Jira Software(ジラソフトウェア)でのアジャイル開発、Epic(エピック)ってどう使うの?堀田(リックソフト マーケティング部) hotta
アジャイル開発を社内で進めていくにあたり、アジャイル開発に適していると評判のプロジェクト管理ツール「Jira Software」の検証をしています。
「バックログ」内にある"エピック"と"ストーリー"、"タスク"の違いがわかりません。
"エピック"は必ず使わなきゃいけないんでしょうか?なくてもいい気がしています。
使う場合は、どんな風に使えますか?
「エピック」はタスク/ストーリーのグループみたいなものです。ストーリーもしくはタスクより一つ上の階層にあるものです。
スクラムガイドでもエピックという単語は1度も出現しないので、特に必須のものではないです。
"ストーリー"は"ユーザーストーリー"です。それとは別に"タスク"があります。タスクとストーリーは同じ階層にあります。
"サブタスク"はユーザーストーリーまたはタスクを実現するための作業です。ユーザーストーリー、タスクからは一つ下の階層にあります。
Jira Softwareでアジャイル開発しているチームは必ずエピックを使用しているわけではありません。エピックは使わず、「ストーリー」「タスク」「サブタスク」のチケットだけで開発をしているチームもいます。
バージョンは特定のリリースや変更の識別子です。
1つのバージョン(リリース)には、複数のエピック配下のユーザーストーリーが含まれます。
利用例としていくつか挙げておきます。
スクラム開発の課題管理メソッドはアジャイルソフトウェア開発だけでなく、達成したい課題があるときの目標管理ツール・やること整理ツールとして活用できます。
「語学学習」をテーマにしたやることを管理をするJira「英語学習プロジェクト」があるとします。
リリース日をTOEICなど資格試験受験日とします。
「学習方法を学ぶ」「リスニング」「スピーキング」「リスニング」
をそれぞれエピックとし、そのエピックのひとつ「リスニング」の中に「英語耳」「音読パッケージ」「毎日の英速読」と、こなすべき教材名が入っています。
タイムラインでは、現在のスプリントで複数のエピックのストーリーに関わっていると一目でわかります。
タイムライン上のエピックはドラッグ&ドロップの移動で上下の並び替えさせることができます。
カレー店の企画管理に使うケースを紹介します。
「年末年始の準備」「バレンタインカレーフェアの準備」「卒園・卒業カレーフェス」と3つのエピックがあり、それぞれのストーリーチケットがあります。そのストーリーチケットの中にはさらにサブタスクがあります。
上記画面で、完了ステータスになっているものの課題番号には打ち消し線が引かれています。「年末年始の支度」エピック配下のものは完了済と認識できます。
ボード(カンバン)画面でグループ分け「サブタスク」に設定すると、ストーリー内のサブタスクが表示されます。この画面ではエピックはカードでは表示されず、ラベルのような役割を果たしています。
Jira Softwareの「スクラム開発」テンプレートでプロジェクトを開始します。
「企業管理」でも「チーム管理」でも構いません、実態にあったものを使いましょう。
あわせて読みたい!:
「ヘルプデスクメンバーが語る 2022年に多かったJira Software(Cloud)のお問合せベスト3」より
「企業管理対象プロジェクト」 と「チーム管理対象プロジェクト」どっちを使えばいいの?
左バーの一番上「計画」内の一番上、「タイムライン」(以前"ロードマップ"と表示されていた場所です)をクリックすると、進行スケジュール表のような画面が出ます。
タイムラインでは、表示期間を四半期ごと・月ごと・今日と表示範囲を設定できます。
「タイムライン」上では、ストーリーを実現するための「サブタスク」は表示されません。開発の詳細状況までは管理しない立場のプロダクトマネージャー非開発者に現在の進捗状況を報告するのに必要な情報が入っています。
「計画」の上から2つめ、「バックログ」を指定します。「エピック」をクリックし、「エピック」のトグルをオンにすると、「エピック」の列が出現します。「エピックを作成」から新しいエピックが作成できます。
また、「バックログ」画面ではエピックで課題を絞ることも可能です。ちょっとしたフィルターのように使えます。
課題作成ボタンをクリックして課題を作成するとき、課題タイプを「エピック」に選択します。
当該エピック配下のストーリー課題がないと「バックログ」画面には表示されませんが、「タイムライン」にはエピックチケットは表示されます。
★アジャイル開発とは?進め方やウォー ターフォール開発との違いをわかりや すく解説
★プロジェクト管理ツールの基礎知識| 失敗しない選び方やかかる費用を解説」
「現在フリープランで試行錯誤中で、全社導入のためのアドバイスが欲しい」という方、「Jira Softwareの活用方法をもっと詳しく知りたい」という方へ。リックソフトからJira Softwareの評価ライセンスを申し込んだ方は、リックソフトのヘルプデスクチームのサポートが5回まで受けられます。
Jira SoftwareJira Softwareを試してみたい方はこちら
Jira Software 無料トライアルご依頼フォームJira Softwareに関する資料請求、製品デモ、お見積もりのご要望は下記リンクより承っております
Jira Software お問い合わせリックソフトでは、無料のセミナー(不定期開催)や 研修サービス(有償)を提供しています。ぜひご利用ください。
Jira 入門コース e-ラーニング Jira 入門コース本情報はブログを公開した時点の情報となります。
ご不明な点はお問い合わせください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのサポートではサポートします。
リックソフトのサポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。