2017/09/19
WBS ガントチャート徹底活用シリーズ 3:WBSガントチャート for JIRAで無理のない計画を河村 康博Yasuhiro Kawamura
こんにちは。リックソフトの河村です。
「無理のない計画を」という言葉を見ていると借金の返済に関するアドバイスのブログのような気がするのは私だけでしょうか?
残念ながら(?)そういったブログではなく、今回はWBSガントチャート for JIRAを使って無理のない計画を立てる際に便利な機能である「リソース」と「クリティカルパス」をご紹介します。
計画を立てる際に重要なこととと言えば期限を守ることですが、それのみを考えて計画を立てた場合、本来なら必要なかった負荷をメンバーにかける結果になるかもしれません。
近年は労働環境について厳しい目で見られることも増えていますし、期限を守りつつもメンバーの負荷は極力抑えた計画を立てるのが理想的ですよね。
そこで、WBSガントチャート for JIRAで一度作った計画の負荷状況を確認してみましょう。
WBSガントチャート for JIRAのリソース機能は、各チケット(Jira課題)に入力されている「作業割合」の値からメンバーの負荷状況をグラフ化して表示する機能です。
操作バーの「ツール」ボタンから「リソース」を有効にすることで機能が有効になり、画面下部に各メンバー単位の、1日当たりの作業割合の合計値を示すグラフが表示されます。
緑色に表示されているところは1日の作業割合の合計が100%以下であり、負荷としては問題のない部分です。
一方、赤色に表示されているところは1日の作業割合の合計が100%を超えていて、負荷が高くなっていることを表しています。
グラフに緑色しかなければ無理のない計画が立てられていることになりますが、上記のスクリーンショットの例ではリーダーの負荷が高い日があるのが分かります。
このグラフの上にカーソルを乗せることで、どのチケットが原因で、どれほどの負荷になってしまっているのかをツールチップで確認できます。
どうやら、この日のリーダーは150%のパワーで仕事をこなしたり、150%の労働時間を使って仕事をこなすなどしなければならないようです。
この例では1日だけですが、もしも長期間にわたり高負荷が続けば倒れてしまったり、労基署から恐いお役人さんが来るかもしれません…。
負荷が高くなっている箇所を確認できたので、これを改善しなければいけません。
とはいえ、負荷の高くなってるチケットの計画日付を安易に遅らせてしまえば全体の計画に影響が出てしまい、もしかしたら期限を守れない計画になってしまう可能性もあります。
そこで、計画日付を動かすことで全体計画に影響を与えてしまうようなチケットを、クリティカルパスを使って把握してみます。
先ほどと同じく操作バーの「ツール」ボタンから「クリティカルパス」を有効にすることで、計画の終了日までの最短経路を強調表示してくれます。
強調表示されたチケットは最短経路のため、これらのチケットの計画を変更すれば全体の計画も左右されます。
逆に、強調表示されず薄くなったチケットは今のところ最短経路ではないため、少しくらい計画日付を変更しても全体の計画には何の影響も与えない可能性があります。
先ほどリソース機能で確認した、リーダーの高負荷の原因となっている2つのチケットのうち、「3.2.基本機能コードレビュー」は最短経路のチケットではないようなので、少し動かすことができそうです。
負荷状況とクリティカルパスを把握したら、計画を無理のないものに改善しましょう。
先ほど「3.2.基本機能コードレビュー」が最短経路のチケットでないことがわかったので、このチケットを調整して改善を図ってみます。
手段としては計画日付を後ろにずらしたり、作業割合を減らす代わりに日数を増やしたりなどがありますが、今回はこのチケットを1日後ろにずらしてみることにします。
するとどうなるでしょうか…
見事に緑色だけになりました!赤色の部分のない、無理のない計画が立てられています。
これでリーダーもゲッソリすることなく仕事に打ち込むことができますね!
以上、簡単にですが「リソース」と「クリティカルパス」のご紹介でした。
今回の例は機能説明のためだけの簡単なプロジェクトでしたが、実際のプロジェクトはもっと複雑で、ここまで単純にはいかないとは思います。
しかし、全行程にかかる期間を変えずにメンバーの負荷を抑えられる可能性があるので、是非これらの機能は触って確認していただくのをおススメします!
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