2019/12/02
アトラシアン製品のライセンス選択について大塚 和彦Kazuhiko Ohtsuka
みなさん、こんにちは
はじめてアトラシアン製品を使うときに、なにを選んだらよいのかわからないことはないですか。
アトラシアン製品を使うには、SaaS版、オンプレミス版があり、オンプレミス版のなかにもサーバー版とデータセンター版の2種類があります。
どのライセンスを選んだら良いのだろう?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、ライセンスの違いや選び方の一例を紹介させていただきます。
まずライセンスの違いをご説明します。
※本ブログは、2019年11月時点の情報を元に作成しています。
名称
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利用環境
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概要
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ライセンスタイプ
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利用環境イメージ
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---|---|---|---|---|
クラウド版(スタンダード) | SaaS | アトラシアン社が運営するSaaS型のクラウドサービスで利用するライセンスです。
データ容量は250GBまで制限されます。(追加することはできません) 参考:スタンダードとプレミアムの違い https://www.ricksoft.jp/cloud/atlassian-cloud/atlassian-cloud-product.html |
サブスクリプション
※次年度更新も初年度と同一費用 |
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クラウド版(プレミアム) | SaaS | アトラシアン社が運営するSaaS型のクラウドサービスで利用するライセンスです。
データ容量は無制限で利用でき、SLAも99.9%で運用されます。 参考:スタンダードとプレミアムの違い https://www.ricksoft.jp/cloud/atlassian-cloud/atlassian-cloud-product.html |
サブスクリプション
※次年度更新も初年度と同一費用 |
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サーバー版 | オンプレミス
(シングルサーバー) |
お客様側で用意した1つのサーバーに対して、インストールを行って利用するライセンスです。
お客様の運用ポリシーで運用することができます。 |
パーペチュアル
※次年度更新費用は新規購入費用の半額 |
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データセンター版 | オンプレミス
(複数サーバー) |
お客様側で用意した複数サーバーに対してインストールを行って利用するライセンスです。
お客様の運用ポリシーで運用することができます。 以下が標準機能として提供されます。
アプリケーションサーバーの前段に負荷分散装置(L/B)を設置すると、大規模に対応できる負荷分散に対応したり、サービス継続に必要な高い可用性に対応することができます。 |
サブスクリプション
※次年度更新も初年度と同一費用 |
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つづいて、ライセンスコストを比較してみたいと思います。
2019年10月に価格改定が行われました。
新しい価格にて「Jira Software」をベースにライセンスコストを比較してみました。(表.2)
本比較は、あくまで参考としてライセンス(初年度)のみを比較させていただきました。
3年間分の試算とすると、少し違った内容になったりします。
もちろん、サーバーのコストや運用エンジニアなどの負担を考えると、単純にライセンスが安いからという理由だけで判断はしてはいけません。
その上で、本比較は参考ベースにとどめていただければと思います。
リックソフト株式会社の価格ページを元に比較しています。
ユーザー数 | クラウド版 | オンプレミス版 | ||
---|---|---|---|---|
スタンダード | プレミアム | サーバー | データセンター | |
25 | 243,300 | 486,700 | 590,700 | – |
50 | 485,500 | 972,200 | 1,147,300 | – |
100 | 972,200 | 1,953,900 | 2,243,600 | – |
500 | 3,966,300 | 6,458,400 | 6,745,000 | 3,450,600 |
1000 | 7,429,500 | 11,325,600 | – | 5,069,400 |
2000 | 14,391,000 | 21,060,000 | 10,124,600 | 8,903,400 |
5000 | 35,217,000 | 50,310,000 | – | 22,294,000 |
10000 | 未対応 | 未対応 | 20,306,000 | 44,588,000 |
上記は初年度のみの比較となりますが、500ユーザー以上となった場合は、オンプレミス版の方がライセンスコストは安くなります。
100ユーザー以下の場合となるとクラウド版の方が安くなっています。
データ移行についても、クラウド版やサーバー版には制限があります。
クラウド版からオンプレミス版に移行する場合、ほとんど移行できないと思っていただいても良いかと思います。
リックソフトでは過去に実績がありますが、とても苦労しました。どうしても必要という場合は相談ください。
移行元(→)
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(→)移行先
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移行の可否
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---|---|---|
クラウド版 | オンプレミス版(サーバー版) | △
※制限あり |
クラウド版 | オンプレミス版(データサーバー版) | △
※制限あり |
オンプレミス版(サーバー版) | クラウド版 | × |
オンプレミス版(データサーバー版) | クラウド版 | × |
オンプレミス版(サーバー版) | オンプレミス版(データサーバー版) | ○ |
オンプレミス版(データサーバー版) | オンプレミス版(サーバー版) | ○ |
これまでの情報を元に、選び方を作成してみました。
当社に欧米のアトラシアンパートナーが来訪されることも多く、欧米事情などをお聞きすると、最近ではサーバー版よりもデータセンター版の利用が急速に伸びているようです。
確かに、コスト面を比較しても250ユーザー〜2,000ユーザーの間で利用する場合は、データセンター版の方がコスト的なメリットがあります。
アトラシアン社もデータセンター版への機能追加を積極的に行なっていますので、将来的なメリットもあるものと感じています。
後悔したり、失敗したりしないためには、アトラシアン製品の導入実績を多く持つパートナーに相談することをオススメします。
それにツールを導入しただけでは、目的を満たすことはできない場合もありますので、ツールの活用方法まで考えて導入を進めていきましょう。
正しい使い方をすれば、ものすごい効果を感じていただけると思います。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
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