2024年12月17日
日本初開催の「Automate Tokyo 2024」参加レポート|Workatoが示す業務自動化の未来とAI活用西村 Nishimura
2024年11月27日(水) 品川の東京マリオットホテルにて、iPaaSツールのWorkato(ワーカート)の識者が集う大々的なイベント"Automate東京"が開催されました。事前登録者数は約600名に達し、当日は日本市場での業務統合・業務自動化、iPaaS製品への関心の高さを肌で感じることができました。
このイベントはシリコンバレー、シンガポール、ロンドン、シドニーなど、これまで世界各地で開催されてきたAutomateが、ついに日本・東京に上陸したものです。
*参考:リックブログ「日本初上陸のWorkatoイベント「Automate Tokyo 2024 」の歩き方:オートメーション最前線を体験する1日」
わたしたちリックソフトはブース出展し、会場にお越しいただいた方々にWorkatoの概要や当社の取り組みについて説明させていただきました。ご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
本イベントでは、様々なセッションやハンズオンが行われました。今回はわたくしリックソフトのWorkato担当西村が、Automate Tokyo2024のキーノート(オープニング・プロダクト・クロージング)に焦点を当てて、当日の様子のレポートを届けます。
もくじ
本講演では、Workato CEO Vijay Tella(ビジェイ・テラ)氏、メルカリ CIO 進谷浩明氏、横河電機 CIO兼デジタル推進本部長 舩生幸宏氏による対談が行われました。
講演の前半では、ビジェイ・テラ氏がWorkatoのこれまでの実績について説明。これまでに8,600以上のコネクターが開発されており、10,000コネクター到達も間近とのことです。
また、今後10年間の大きな課題として、生産性パラドックスの発生が予想されること、そして断片的な統合では課題を解決できないことを強調。全体統合への移行と「Enterprise Orchestration(エンタープライズオーケストレーション)」の重要性について説明がありました。
さらに、Workatoに接続できるAIエージェント新機能「Workato Genie」の紹介がありました。
Workato GenieはWorkatoに強力なAIエージェント適合させて、更にビジネスを加速させるために開発された新機能になります。IT、Sales、Finance、オンボーディングなど、様々なエージェントを設定することが出来ます。
例えば、IT Genieを活用することで、ツールやアプリの権限付与をTeamsやSlack上で行うことが可能になります。チャットでGenieに「権限付与してほしい」とメンションするのみで、Workatoで実装しているワークフローを呼び出し、すべてのワークフローを完了させることが可能となります。
エージェントは無数に作成できるため、業務に合わせたエージェントを設定することで、業務を自動化・ビジネススピードの向上が期待できます。
進谷氏(メルカリ)は、同社における市民開発の重要性について触れ、Workatoを用いることでガバナンスを利かせた開発が可能になると説明されました。一方、舩生氏(横河電機)は、同社の事業が8割を海外市場、2割を日本市場が占めるグローバル環境であることを背景に、クオリティ重視の日本とスピード重視の海外のバランスを取る重要性を強調。このバランスを保つためにWorkatoが役立っているとのことでした。
また、AIの適応についても言及があり、進谷氏は「生成AIをフル活用していきたい」、舩生氏は「AIと人が協働することで生産性を2倍、3倍に高めたい」と意気込みを語りました。
続いて、Workato CPO Amlan Debnath氏とWorkatoシニアソリューションコンサルタント 山川敦也氏によるセッションでは、Workatoの強みである「スピード・スケール・パワー」や「ゼロダウンタイム」、そして「すべてのユーザーがベネフィットを感じられる」点にフォーカスして解説され、未来の働き方を示唆しました。
今後の新機能として、データをパイプラインとしてレシピに活用できる「Data Pipeline」、セルフサービス型APIを可能にする「Developer Portal」、さらにAIを統合した「AI Gateway」などが紹介されました。そして、日本のユーザー待望のアップデートとして、2025年には日本語対応のUIが実現することも発表されました。
クロージングキーノートでは、Workato CIO Carter Busse氏と山川氏によるセッションが行われました。
Carter氏は、Workato社内での取り組みを具体例として挙げながら、最新機能やデモを紹介しました。
また、ビジネス人材の82%が1~3年以内にAIエージェントを統合予定であるとの統計や、新機能「Genie」のデモも披露しました。
後半には、Workato Founder & Senior Advisor Allan Teng氏と創設者兼最高技術責任者 鈴木浩之氏による授賞式が行われ、各企業や個人の取り組みが表彰されました。
弊社の大野もWorkato普及における貢献が評価され、MVPを受賞しました。
この場を借りて、これまでご支援いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
リックソフトでは引き続き、日本市場におけるWorkatoの普及とサポートサービスの充実に努めてまいります。当日ご来場いただいた皆様、そしてこの記事をお読みいただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。
サポート、導入事例については
リックソフトのWorkato特設サイトを訪問するリックソフトからWorkatoをご契約いただくと、リックソフトが開発したコネクタ「kintoneコネクタ」「SmartDBコネクタ」が利用できます。詳細は
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