自動化ツールiPaaS（アイパース）ってなに？RPAとの違いをリックソフトの中の人に聞いてみた

2023年04月10日
自動化ツールiPaaS（アイパース）ってなに？RPAとの違いをリックソフトの中の人に聞いてみた

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堀田（リックソフト　マーケティング部） hotta

堀田（リックソフト　マーケティング部）</mt:Var>

りっくま

リックソフトがWorkato（わーかーと）っていう業務自動化ツールの「Partner of the Year Japan」を受賞したクマね。おめでとうございますクマ～～！！しかもプラチナパートナーになったクマね！

自動化って言ったらWinActorみたいな、自動で転記してくれる系のツールだと思っているクマけど、となにが違うクマ？「自動化ツール」で検索すると、「オススメRPA〇選」って出るクマ。でもその中にWorkatoはないクマね。WorkatoはRPA？堀田さん、教えてクマ～～！

りっくまさん、お祝いの言葉ありがとうございます。

最初にお伝えすると、WorkatoはRPAではなく、iPaaS（アイパース）と呼ばれる製品群です。最近ではSaas for SaaS(SaaSのためのSaaS）なんて言われ方もしますよ。

わたくし、堀田が１年前にリックソフトに入社して最初にした仕事は、リックソフト開発のWorkatoのコネクタに関するプレスリリース作成でした。１年前の私に説明するつもりで、りっくまさんにお話ししましょう。

RPAができること...画面上での繰り返し作業・動作を自動化

RPAは「Robotic Process Automation」の略で、直訳すると「ロボットによる業務自動化」です。

過去の話をしますね。堀田さんはむかし、インドネシア語の翻訳をしていました。翻訳文の進捗管理をするファイルはクラウド上のSpreadsheet（スプレッドシート）で、ベトナム語やタイ語チームもそのファイルを閲覧します。堀田さんとしては、インドネシア語のタスクだけを自分のtodoリスト（スマホと連動）に転記して、一週間の自分の進み具合を把握したいな～と思っていました。

そのとき、スプレッドシートのセルを選択→自分のtodoリスト（スマホと連動）にコピー...という非生産的な作業を無心になってやっていたのですね。その週次作業だけで、毎週月曜日30分から40分くらい、時間がとられていました。

RPAは、こういったルーチン業務を自動でやってくれます。

iPaaSができること:SaaSのクラウド上にあるデータを直接つなぐ！

では、つぎにiPaaSについでご説明しますね。iPaaSとは複数のクラウド環境上に分散しているビジネスデータを統合・連携するためのクラウドサービスで、まさにSaaSのためのサービスとも言えます。

2021年段階での国内企業のクラウドサービス利用率は4割程度でしたが、使っている企業はなん十種類ものクラウドサービスを使っています。国産SaaSのサービスもどんどん増えていますしね...。

堀田さんもリックソフトに入る前、スプレッドシートにタスク管理ツール、会計システムといくつものSaaSサービスを組み合わせてしのいでいました。

ですが、クラウドサービスって、各クラウドサービスそれぞれにデータが格納されています。サイロ化されていて、横連携に弱いのです...。

横連携できるツールもあるけれど、あんまり柔軟じゃないというか、「私がやりたいことじゃない！」というか。

なので、クラウドサービスAのデータとクラウドサービスBのデータを連携・確認したい場合、CSVダウンロードをして、データの区分などを整理（データクレンジング）して...という手間が発生していました。

iPaaSを使うと、そのクラウドサービス同士のデータを連携させることができます。

WorkatoはHTTPを介した連携ができます。RESTやSOAPなどの標準的なWebAPIに対応しているSaaS（アプリ/サービス）であれば、Workatoを介してほかのSaaSに連携できます。

例えば...

会計システムのクラウドサービスで、入金予定日までに入金されていないと確認できた場合、支払いが遅れた企業の社内担当者にSlackで通知が入る。60日経っても入金されなかった場合、相手企業の担当者のスマホにショートメールが送られる。その日から所定の日数支払いが行われなかったら、社内の与信管理クラウドで格付けされる。

例えば...

新入社員が入り、人事管理システムにアカウントが作られたら、自動でメールアドレスが生成される。社内用チャットツール、勤怠・ワークフロー・給与明細などの全社利用SaaSツールのアカウントや、部門単位の業務で使っているSaaSのアカウントが自動で生成される。退職したら、すべてのアカウントを削除することも自動化できる。
ハードウェア管理・手配・キッティングのSaaSとも連携すれば、資産備品管理の手間もなくなる。

現在、日本国産のHR系SaaSに限定しても、SmartHR、sansan、Cloudsign、freee人事労務、カオナビのWorkatoコネクタが提供されています。これらをすでに活用している企業はぜひ、一度Workatoをチェックしてみてください。「こんなに楽になるんだ」ということがたくさんあると思います。

APIを提供しているSaaSなら、Workatoと連携可能

リックソフトはドリームアーツ社が開発した企業向け「SmartDB」や、サイボウズ社の「Kintone」、ネクスウェイ社の「SMS Link」のWorkatoコネクタも提供しています。すでにこれらを業務に利用されている企業様で、「CSVじゃないSaaSの連携」に関心がある方、ぜひリックソフトまでお問い合わせください。

\\りっくまさん、肉兄も説明してくれてますよ！（YouTube）//