2023年08月10日
Jira(ジラ)で親子タスクごとテンプレート化ができる「WBSガントチャートfor Jira」のチケットテンプレート機能を知ってほしい!堀田(リックソフト マーケティング部) hotta
WBSとは、Work Break Structureの略で、大きなプロジェクトをより小さく・管理しやすい単位に分割して管理する作業分解構成図です。プロジェクトチームは各部分に焦点を合わせ、リソースの割り当て、時間の管理、責任の割り振りなどをより効果的に行い、視覚的に管理することができます。
現在もエクセルなどの表計算ソフトを使ってWBSを作成・管理を行っている方は多いと思います。Jiraに限らず、プロジェクト管理ツールを使っているけれども、「非開発部門に伝えるために別途エクセルでWBSを引いている」..という人の声もたまに聞きます...
そんな方こそ、リックソフトが開発したJira上の課題をWBSで管理できるアプリ「WBSガントチャート for Jira」 (正式名称:WBS Gantt-Chart for Jira)をぜひ知ってほしいと思います!
エクセルを使っている方は、既存のWBSのファイル上の親タスク・子タスクの紐づいた箇所をまるごとコピーし、内容を編集してテンプレートとして使うことが容易です。コピーしても修正されない大きな単位の作業は、どのWBSでも共通している、いわば定型的な作業になっているはずです。
残念ながら、2024年1月現在、Jiraの標準機能には親子課題のセットをまるごと複製する機能はございません。ですが、先述のJiraのアプリ「WBSガントチャート for Jira」では、関連課題ごとテンプレート化できるよう、子チケットごとテンプレート化する機能がございます。繰り返し使われる定型的な作業をあらかじめ登録しておくと使いまわしが効き、省力できます。
クラウド版のJira(Jira Cloud)画面で、WBSガントチャート for Jiraの「チケットテンプレート」機能の使い方をご紹介します。
*クラウド版とDC(データセンター)版のWBSガントチャートforJiraは若干機能が異なります。
まず、定型的な作業をチケットテンプレートとして登録します。
チケットテンプレートの登録はプロジェクト管理者のみ可能です。
チケットテンプレートを登録するには、WBS Ghantt Chart for Jiraをチケットテンプレートモードにします。
まず、プロジェクトを指定して左カラムの「アプリ」から「WBS Ghantt Chart 」を開きます。
そして、チケットテンプレートモードの「ツール」タブから「テンプレート管理」をクリックします。
これでWBS Ghantt Chartがチケットテンプレートモードになります。操作バーの背景が黄色に変わると、チケットテンプレートモードです。
続いて、チケットテンプレートを登録します。
通常のチケットの作成と同じで、プロジェクトを右クリックし、 「テンプレートを作成」を選択します。
ダイアログが表示されますので、チケットテンプレート名を入力し、「作成」をクリックします。
フォルダーのアイコンがついたチケットテンプレートがWBS上に現れます。
テンプレート名を設定します。今回は「標準工程」にします。
チケットテンプレートができました!
チケットテンプレートにチケットを追加していきます。
これも通常のチケットの作成と同じで、チケットテンプレートを右クリックし、「子チケットを作成...」や「後続チケットを作成...」を選択します。
作成したチケットからさらに子チケットを作成することもできますし、依存関係を付けることもできます。
チケットテンプレートの完成です。
依存関係のないタスクも入ったテンプレートも作成できます
なお、プロジェクト管理者以外の方がチケットテンプレートモードにすると、チケットテンプレートの登録は行えませんが、閲覧ができます。
チケットテンプレートからチケットを作成する前に、チケットテンプレートの中身を確認する際にご利用ください。
いよいよ本丸のチケットの作成です。
チケットテンプレートからチケットを作成するには、チケットテンプレートモードのチェックを外して、通常モード(チケットテンプレートモードではないモード)にします。
そして、これから作成するチケットの親となるチケットを選択肢、「追加」からあらかじめ登録しているチケットテンプレートを選択します。
これでチケットテンプレートに登録されたチケットのコピーが作成されます。
チケットテンプレートの登録で説明したとおり、チケットテンプレートから作成したチケットには、チケット名や担当者、計画日付などのチケットの基本情報の他に、親子関係や依存関係も設定されます。
計画日付を編集するとまとめてスケジュールの移動ができます。*データセンター(DC)版では「親チケットを再計算」や「依存先を変更」機能をONにする必要があります。
ただ、ひとつのチケットテンプレートから複数回チケットの作成を行うと、どれがどれだか判別がつきにくくなりますよね。
このような事態を避けるため、作成するチケットの名前に一律同じ文言を設定することができます。
この機能を使用するには、あらかじめチケットテンプレートに登録されたチケットの名前に「$<任意の文字列>$」を入れておきます。
この「$<任意の文字列>$」はチケットテンプレートからチケットを作成する際に、入力した文言と置き換えられます。
例:「りっくまカレー」と文言を入れると
テンプレートのチケットの先頭に「りっくまカレー」と文言が入ります。
$<任意の文字列>$の位置に入りますので、チケット先頭・末尾などに入れておくとよさそうです。
チケットテンプレートで「$<任意の文字列A>$」「$<任意の文字列B>$」などと複数の文言の設定ができます。
例:テンプレートで3種類の文言の置換をしたいケース
<任意の文字列A>には季節や品番など、<任意の文字列B>と<任意の文字列C>には辛さを指す言葉を入れる想定のチケットテンプレート。
このテンプレートをもとにチケットを作ると、
置換の選択肢ができます。上記のように置換すると、
一斉にチケットが作成できました。
説明フィールドでも文字列の置換が可能です。詳細はリックソフトのサポートドキュメントをご覧ください
別のプロジェクトスペースで作ったチケットテンプレートを使いまわしたい場合、WBS Gantt-Chartの「チケットテンプレート共有プロジェクト」を設定しましょう。
WBS Ghantt Chartを起動→ガントチャートアプリ上の「歯車」をクリック、「チケット」タブの最下部「チケットテンプレート共有プロジェクト」で設定します。
共有設定すると、このようにテンプレート候補として表示されます。
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