2022年11月16日
新入社員がJiraとWBSガントチャートでプロジェクト管理をしてみた【前編】夏橋 美佐 Misa Natsuhashi
こんにちは、夏橋美佐です。
来月で新卒としてリックソフトに入社し、早一年になります。社会人一年目はあっという間でした。
私は入社時にIT系の知識が特別あったわけではありませんでした。
そのため、入社後はJiraやWBS Gantt-Chart for Jiraのユーザー向け研修を受講して、これらのツール利用目的や基本的な操作の仕方は学びました。
しかし社会人経験が全くなかったので、なぜ/いつJiraやWBS Gantt-Chart for Jiraが必要で、実際にどう役に立つのか?と言う具体的なイメージを理解することが難しかったことをよく覚えています。実は今でも自信があるわけではありませんが。(小声)
そこで思ったのです。「JiraやWBS Gantt-Chart for Jiraがなんとなく業務の効率化に役立つことは分かるし業務に導入してみたいのだけど、実際にどのようなプロジェクトに利用できて(開発系だけなの?)、どのようにチームの負担を減らして生産性を上げてくれるツールなの?」と私のように思っていらっしゃる方って結構多いんじゃないかと。
入社後に同期の花渕も「【非開発者でもJiraで仕事管理】Jira初心者はこう使う!新入社員のJiraのすすめ」という記事を書かせていただいていますが、今回の記事は、プロジェクトマネジメント目線を少し加えて、JiraとConfluenceにプラスしてWBS Gantt-Chart for Jiraというアプリも活用し、プロジェクト管理を具体的にイメージしてみましょう!が目的の記事になります。
では、実際に架空のプロジェクトを想定し、プロジェクト管理を体験してみましょう!
まずプロジェクトマネージャーとして、最初にしなくてはいけないことは、成功させようとしているプロジェクト、その方法、およびプロジェクトの結果として起こりうることを正確にチームに伝えること。
これら全て、進捗情報や報告事項をチームに明確にするため、プロジェクトの具体的なロードマップを示しておく必要があります。
ではイメージをしやすくするため、会社からブースを出展し参加する「イベント出展プロジェクト」を例に進めていきましょう。
まずはプロジェクトにかかるタスク(課題)を洗い出し、それからJiraで課題を作っていきます。
(注意:このブログに出てくる「課題」とはJiraで使われる用語で主に作業やタスクのことを指します。)
このように、計画を詳細に書き出した結果を記録しておくと、今後他のイベントを実施する時にも役立ちます。
今回の流れをテンプレート化しておくことで、次回からはよりスムーズにイベントの計画ができるようになるでしょう。(これがナレッジの蓄積というやつですか!)
このようにして、複雑なソフトウェアの開発に取り組む場合でも、上記のようなイベントプランを計画している場合でも、Jiraのようなプロジェクト管理ツールはリアルタイムでプロジェクトの動向を監視できる機能を備えているので、プロジェクト開始前から出来るだけ詳しいプロジェクトロードマップを作成することができるのです!
プロジェクトの範囲はそのプロジェクトの要件に基づきます。上記のイベント計画例のように、目標と目的、その目標を達成するのに必要なタスク、各タスクを担当するチームメンバー、このプロジェクトを実行するために必要なリソースと予算などなど、、、プロジェクトマネージャーは様々な要素を注意しなければいけないのですね。いくらツールを使うとはいえ、これらの計画を戦略的に立ててこそ、ツールを使う効果が表れるもの。みなさんもぜひ、以下の質問を自問してみてください。
「このプロジェクトが完了した時に、期待する結果は何だろう?」「誰がプロジェクトに参加するか?」「主要なマイルストーンや、特定の課題が完了するまでにどれくらい時間がかかりそうか?」「プロジェクトの成果に影響を与えうるリスクは何だろう?」などなど。ちなみにこのような記録はJiraと連携できるConfluenceにログとして残し、基本情報としてチームメイトに共有しておくのが理想です。
では、洗い出した課題たちをJiraで作成してみましょう。
Jiraではこのように課題間の関係(親子関係や依存関係)をリンクさせることができます。
作成した課題は、カンバンボードという表示の仕方にすることで、一目である程度の進捗情報が確認できちゃいます。
誰がどの課題を担当していて、優先度や作業前・進行中・完了といったステータスも課題毎に分かるようになります。課題を1つ1つ開いて確認しなくて良いのでとっても便利ですねー!カンバンボードは私がJiraで一番お気に入りな機能の一つでもあります。
しかし、もっと分かりやすい管理方法があるのです!ここでWBS Gantt-Chart for Jiraがどのように活用できるかをご紹介します。
Jiraである程度プロジェクトの方向性が決まり、チームメイトとビジョンが共有できた後は、上記でやったように洗い出したタスクを個人に割り当てられるレベルまで細分化しました。
そこでオススメなのが、各課題をWBS(Work Break-down Structure:作業分解図)上に分解してみます。
WBS上に分解することのメリットは、プロジェクトにかかる課題とプロジェクトの進捗状況を一目で俯瞰できるようになるだけでなく、主要課題を複数レベルのサブタスクに分割し階層型で表示してくれるところです。
うーん、、そう言われても、何だかイメージしづらくなってきましたね。では上記のイベントプロジェクトを例に簡単なWBSガントチャートを作成しましょう。
イベント出展プロジェクト | ||
---|---|---|
プロダクション | 準備 | マーケティング |
|
|
|
このように、WBS上に課題を配置してみるだけで、ワークフローや各課題がどのように主要マイルストーンに関与しているかが一目で分かるようになったと思いませんか?
では次回の記事で、実際にWBS Gantt-Chart for Jiraを使って上記の課題を整理してみます!!
この記事は、2019年4月18日に公開されたものを、2022年11月15日に再編集したものです。
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