2018/10/23
Alfresco Process Services で始める BPM:Part2海老原 由夫樹Yuki Ebihara
前回は経費精算の申請を例に、2人の承認を得るプロセスのフローを定義するところまで説明しました。今回はその続きで、プロセス内で使用するフォームの定義から説明します。
プロセスの定義の段階では「どのような流れで経費精算業務が進んでいくのか」を定義しましたが、経費精算に必要な情報の定義をしていません。
Alfresco Process Services では「フォーム」を定義することで、情報の受け渡しをすることができます。
フォームを作成する場合、画面左上の「フォーム」メニューから作成する方法と、プロセスモデル側から直接定義する方法がありますが、ここでは後者の例で話を進めていきます。
この後パレットからフォームコントロールを配置していきますが、配置するフォームコントロールは下記の4つです。
ラベル | フォームコントロール名 | IDを無効にする | 必須 |
---|---|---|---|
Title | テキスト | チェックなし | チェック |
Date | 日付 | チェックなし | チェックなし |
Amount | 金額 | チェックなし | チェックなし |
Attachment | ファイルの添付 | チェックなし | チェックなし |
この後の手順では件名のフォームコントロールの配置を行います。その他のものも同様の手順で配置できます。
まずは「Title」から設定していきましょう。
「レビュー」および「最終承認」BPMN オブジェクトに対してもフォームを設定していきます。
項目名 | 設定値 |
---|---|
ラベル | Title |
フィールド | Title – title – text |
これでモデルの定義・作成ができました。
次はそのモデルを元にアプリを作成します。
ここからは定義・作成したモデルを元にアプリを作成・公開する手順を説明します。前節まででプロセスモデルを作成しましたが、これをアプリとしてパッケージ化して、そのアプリを利用できるグループ、またはユーザに公開・設定することができます。
アプリが公開されたので、実際にそれを動かしてみましょう。
現在はユーザが管理者しかいないので、全ての役割を管理者ユーザが実施する形となります。
これで経費精算が申請された状態となりました。次に、最初のレビューを行います。
ここで画面左側の「完了済みタスク」をクリックすると、以下のようになります。
「プロセス」から「完了日」をクリックした場合には以下の画面が表示され、どのようなステップを経てプロセスが終了したかを知ることができます。
いかがでしたでしょうか。単純ではありますが、入力フォームを含めたビジネスプロセスが簡単に作成できたことがご理解いただけたかと思います。
今回の例では単一ユーザのみが、承認だけしかできないプロセスを作成しましたが、次回以降はさらに現実的なプロセスに作り替えていく方法をご紹介したいと思います。
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