2019/12/19
Atlassian認定Jiraプロジェクト管理者になろう!ACP-600傾向と対策小林・杉内 Kobayashi Sugiuchi
はじめまして。2019年4月づけでリックソフトに入社した、小林香菜子と杉内颯汰と申します!
私たちは今年の4月までJiraについてまったく知識がなく、触った経験もありませんでしたが、入社後半年でACP-600を受験し合格しました。
今回はAtlassianのAdvent Calendarに寄稿する機会をいただきましたので、ACP-600についてその概要と勉強法を紹介いたします。
Atlassianの認定試験です。以下の6種類の分野に分かれています。
ご自身の得意な製品・分野に合わせて選ぶことができます。
どれから受験するか迷う方は、最も試験範囲の狭いACP-600がオススメです。
Jiraの機能はとても多いです。
課題の作成・ステータス変更など基本的な操作はできるようになっても、ボード?フィルター?など…
知らない機能ばかり新入社員にとっては気が遠くなりそうでした。
ACPの取得を通して、Jiraの機能を一通り把握できました。
簡単な設定変更や問合せ対応でも、最近Jiraを使い始めた人にとっては
「思わぬところに影響が出るかも…」
「自分の知らない設定があるのかも…」
と不安ですよね。
ACP-600を取得したことで、Jiraに関して最低限の知識は持っている! と自信をもって対応できるようになりました。
もちろん、先輩社員に聞かないと分からないことも多いですが、基本はおさえられているはずなので安心して聞くことができます。
試験範囲はAtlassianのホームページから取得できます。
※注意※ クラウド版ではなくサーバー版のJiraが対象です。
試験範囲の中から、実際にACP-600を取得した私たちが考える頻出ポイントを2つご紹介します。
Jira管理者 | プロジェクト管理者 | |
---|---|---|
役割 | Jira全体を管理する | Jiraの個々のプロジェクトを管理する |
該当するユーザー | グローバル権限の「Jira管理者」権限が与えられたユーザー | プロジェクト権限の「プロジェクトの管理」権限を与えられたユーザー |
ACP-600はJiraのプロジェクト管理者を対象としている資格であるため、プロジェクト管理者ができることを理解しておくことはもちろんですが、
プロジェクト管理者はできないがJira管理者にはできること(=プロジェクト管理者ではできないのでJira管理者に依頼しなければいけないこと)も理解しておく必要があります。
Jiraのプロジェクトロールはグループと似ていますが、次のような違いがあります。
グループ | プロジェクトロール | |
---|---|---|
所属ユーザーの設定 | 全プロジェクトで共通 | プロジェクトごとに所属ユーザーを変更可能 |
設定を変更できるユーザー | Jira管理者 | プロジェクト管理者 |
プロジェクトロールが便利なのは次のような場合です。
Aさんは、あるプロジェクトでは開発者の役割である一方で、別のプロジェクトではレビュワーの役割をもっています。
グループを使うとAさんを「developer」「reviewer」どちらに所属させるか迷ってしまいますが、プロジェクトロールを使えば下記のように設定できます。
プロジェクト1 | プロジェクト2 | |
---|---|---|
Aさんの役割 | 開発者 | レビュワー |
Aさんに設定するプロジェクトロール | Developer | Reviewer |
ACP-600はプロジェクト管理者の資格なので、プロジェクトロールの有効な使い方を理解しておきましょう。
ACP-600では、権限に関する問題が多く出題されます。
Atlassianのドキュメントでも権限についての説明がありますが、文章を読むだけでは理解が不十分のままだと感じました。
そこで、私たちは権限の異なるユーザーを用意してJiraの操作がどう変化するか一つひとつ検証していきました。
以下、ワークフローのカスタマイズを例にどのように検証したか具体的に紹介します。
ワークフローのカスタマイズは、プロジェクト管理者とJira管理者でできることが異なります。
たとえば、プロジェクト管理者は新規ステータスを追加することはできません。下図のように、異なるメッセージが表示されます。
プロジェクト管理者 | Jira管理者 |
---|---|
このように、権限の異なるユーザーで同じ操作をして違いがあることを実際のJiraで確認することで、ドキュメントを読むだけよりも定着度があがります。
ACP-600の勉強をする際には、ぜひ一つひとつ検証してみてください。
ここではConfluenceを活用したオススメの勉強法をご紹介します。
上記でご紹介したように検証用のJiraで動作確認したら、下図のようにConfluenceでまとめます。
(↓↓↓ 並べ替え後 ↓↓↓)
ここでは下に挙げるConfluenceの機能を活用して、復習にも活用できるようにしています。
いかがでしたか?
やさしい試験ではありませんが、しっかり勉強すればJiraを触り始めて半年でもACP-600を取得できました。
最近Atlassian製品を使い始めた方も、長く携わっている方も、受験を通して何かしら得るものがあると思います。
この記事を通じてACPに興味を持って下さった方は、ぜひチャレンジしてみてください!
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。