2024年11月21日
JiraやConfluence(Atlassian Cloudのサイト)に知らない人がアクセスしている?!|ユーザアクセス設定の機能と運用における注意点をご紹介古守 komori
こんにちは、リックソフトのプリセールスの古守です。
つい最近、立て続けにConfluence、Jiraをご利用のお客様から「招待した覚えがない人がJiraやConfluenceに参加しているんですけど・・・」という相談を受けました。
こういった事象に心当たりがある場合、Atlassian Cloudの組織管理者に「ユーザー アクセス設定」を確認してもらってください。
今回はAtlassian Cloud製品の組織管理者を対象にユーザアクセス設定の機能と運用における注意点について説明します。
参考:Atlassian Support | ユーザー アクセス設定
<目次>
Atlassian Cloudの組織管理者は、「ユーザーアクセス設定」で、ユーザのメールドメイン毎に製品アクセス権の付与方法を指定できます。
例えば、以下のように設定すると「ricksoft.jp」アカウントのユーザがConfluenceのURLにアクセスしたタイミングでConfluenceのユーザーライセンスが自動的に付与されます。
管理者の承認が「必要」のチェックを入れておくと、「ricksoft.jp」アカウントのユーザがConfluenceのURLにアクセスした際、製品アクセスのリクエスト画面が表示されます。
ユーザが製品アクセスをリクエストし、組織管理者が承認処理を実行した際にConfluenceのユーザライセンスが付与されます。
承認処理などを行わず、組織管理者、またはユーザアクセス管理者のみ製品アクセス権を付与できるよう制限したい場合は、製品の役割で「ロールなし」を指定する必要があります。
組織管理者が組織に製品を追加するとデフォルトで以下のような設定が追加されます。
必要に応じて設定を変更してください。
「サイトに知らない人がアクセスしている」という状況は、多くの場合この処理が原因だと思われます。
組織管理者が、組織管理>ディレクトリ>ユーザからユーザを招待すると、招待ユーザのメールドメインに基づいて、ユーザアクセス設定の変更を促すダイアログが表示されます。
ここではConfluenceのみトグルがONになっている状態で承認ボタンを押下しました。
ダイアログのトグルボタンがONの状態で「承認」を押下すると、以下のような製品のアクセス設定が追加されます。
この設定では、指定されたドメインメールのユーザは、ConfluenceのURLにアクセスしたタイミングで自動的にライセンスが付与されるようになります。
組織管理者が組織内の製品に初回アクセスした際に表示される「オンボーディング」にもユーザアクセスに関する設定が含まれている場合があります。
※対象製品などによりUIが異なる場合があり、ユーザアクセスの設定変更に関する項目が表示されないケースもあります。
例えば、下記の画面では以下の2つのチェック項目があります。
ユーザーアクセスを更新したくない場合はチェックボックスをOFFにしてオンボーディングを終了してください。
製品アクセス設定をどこまで制限するかは運用次第ですが、ここでは最も厳しく設定した場合の例をご紹介します。
組織内のすべてのサイトに対して、組織管理者が承認処理などを行わず、組織管理者、またはユーザアクセス管理者のみ製品アクセス権を付与できるよう制限したい場合は以下のように設定します。
「承認済のドメイン」タブにて、任意ドメインとしすべての製品に対して「ロールなし」を指定します。
「ユーザの招待」タブにて、すべての製品に対して「招待を許可しない」を指定します。
「招待リンク」タブにて、すべての製品に対してトグルをOFFにします。
ユーザーアクセス設定は便利な機能ですが、製品アクセスに関する重要な設定なので、組織管理者は正しく仕様を理解して設定する必要があります。意図していないユーザーライセンスの消費を避けるために、また情報ガバナンス管理のためにも、各製品のユーザーアクセスが管理できているか、一度確認することをおすすめします。
ユーザーアクセス設定をうまく活用することで、ユーザにライセンスを自動付与して管理周りの業務を削減したり、希望するユーザにのみ製品アクセス権を付与するといった柔軟な運用ができます。
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▶対象:
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