2018/10/15
りっくまのお便り投稿シリーズWBSガントチャート編7:進捗状況を視覚化したいクマ~!山本 敏裕Toshihiro Yamamoto
こんにちは。リックソフトの山本です。
この物語はJira初心者の新米プロジェクトリーダーの「りっくま」くんが、JiraのアドオンであるWBSガントチャートを使ってプロジェクトの計画を立て進捗管理をするために、リックソフトヘルプデスクへ悩みを相談しながら成長していく物語です。
今回は、りっくまくんからヘルプデスクにこんなお便りが届きました。
こんにちは! 僕はりっくまです。
前回の回答で計画との乖離を把握することができるようになったクマよ~。ありがとっクマ!!
でも、ベースラインとの比較とだと少し進捗の把握が分かりづらいとプロジェクトのみんなから声があがっているクマよ~。
みんなが「クマ~、クマ~」とうるさくて疲れてきたクマよ~。。
ベースラインではある作業がこれだけ遅れているので、プロジェクトはどれだけ遅れるというようなことが分かるので便利っクマだけど、ガント上で全体の進捗がどれだけ遅れっクマ、進みっクマかを一目で把握したいっクマね。
なにか進捗確認を一目でできる方法はないクマかね。今回もよろしっクマです。。
りっくまさん、今回もお問合せいただきありがとうございます。
いろいろと気苦労をされているのですね。ご不便をおかけしており大変申し訳ありません。
回答させていただきます。
でもその前に、クマ語が多いので質問内容を整理すると、
今回はver9.8で実装された「イナズマ線」の機能をご紹介させていただきます。
これまで多くの機能改善要望としてお受けしていた「イナズマ線」機能がWBSガントチャートに実装されました。
イナズマ線機能はプロジェクト全体の各作業の進捗状況をまとめて把握したい場合に使用します。基準となる線(今日の日付)からガントバーの進捗率を線で結ぶことでプロジェクト全体の進捗状況可視化することができます。
今、下図のように進行しているプロジェクトがあるとします。
イナズマ線は操作バーの「表示」メニューから「イナズマ線」にチェックを入れます。
下図のように赤い線が引かれます。このギザギザした線がイナズマ線です。イナズマ線は各作業の進捗率を線で結んでいるので進捗状況を把握するには非常に便利となります。
イナズマ線を表示するには
を入力する必要があります。
イナズマ線での進捗確認は、進捗率が基準線の「左側」に山があるか、「右側」に山があるかで判断します。WBSガントチャートの基準線は「今日の日付」となります。基準線より左側に山ができている場合、基準日時点でその作業は遅れていることを示しています。反対に基準線より右側に山がある場合は、基準日時点でその作業は進んでいることを示しています。よって、イナズマ線が基準線に重なればプロジェクトが計画通りに進んでいることになります。
イナズマ線の引かれ方にはいくつかルールがあるので紹介します。以下の3つの場合はイナズマ線は引かれません。
終了日が過去の課題(基準線より左側にあるもの)で進捗率が100%の課題にはイナズマ線は引かれません。
開始日が未来の課題(基準線より右側にあるもの)で進捗率が0%の課題にはイナズマ線は引かれません。
作業の節目を表すマイルストーンにはイナズマ線は引かれません。
このように「イナズマ線」機能を使用するとプロジェクト全体の各作業の進捗を可視化できるので、効率よく状況を把握することが可能となります。WBSガントチャートは警告表示機能もあるので、いろいろと組み合わせて進捗管理に役立てていただけたらと思います。
WBSガントチャートにはExcelへのエクスポート機能がありますが、エクスポートしたファイルにもイナズマ線は描画されます。Excelへのエクスポートは操作バーの「データ」→「Excelエクスポート」で行います。
エクスポートしたExcelファイルを開くと、イナズマ線が描画されていることを確認することができます。
過去のイナズマ線をExcelファイルで残しておいて履歴を追うことで、どこで遅れが出てその結果どうなったということができ、後でふりかえりを行ったときに分析にも活用することができます。
りっくまさん、このような回答でいかがですか。
イナズマ線を活用してプロジェクト管理を行ってみてください。でも管理に集中するあまり、自分がやりたいようにならないからといって、プロジェクトのみなさんを苦しめることはおやめください。人があってのプロジェクトであることをお忘れないことを強くお勧めします。
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