2018/07/26
Atlassian Data Centerの活用法シリーズ: 1000ユーザーライセンスはありますか?大崎 健吾Kengo Ohsaki
こんにちは、リックソフトの大崎です。
Atlassian Data Centerの活用法シリーズ、第二弾はシステムの話から離れてライセンスのお話です。
このブログの内容は、2018/07/19時点の情報で記載しています。
最新の価格情報については弊社ホームページをご確認いただくか、弊社にお問い合わせください。
Jira Software,Confluenceのライセンスを新規購入またはユーザー数をアップグレードする際にお客様より「500ユーザーの次に1000ユーザーのライセンスはありますか?」とご質問をいただきます。
弊社のお客様としては、現状Serverでの利用が圧倒的に多いため
「1000ユーザーのライセンスはありません。500ユーザーの次は2000ユーザーのライセンスとなります。」
と回答しております。
実際の利用者数としては700~800程度を想定しているのに、2000ユーザーのライセンスを購入するのは過剰に感じられることが多いかと思います。
とはいえ、Atlassian社で決まっているため弊社で勝手に変更することはできません…。
Serverでは現状500ユーザーの次が2000ユーザーですが
DataCenterでは500ユーザーの次は 1000ユーザーごとの刻みになっており、1000ユーザーライセンスがあります。
ということで簡単に価格比較をしてみます。
DataCenterのライセンス価格は、Data Center(大規模エンタープライズ向け) 価格ページより一部抜粋しますが
Jira Software DataCenter と Confluence DataCenter で以下価格になっております。
Jira Software DataCenter | Confluence DataCenter | ||
---|---|---|---|
ユーザー数 | 税別価格(年間) | ユーザー数 | 税別価格(年間) |
500 ユーザー | 2,040,000 円 | 500 ユーザー | 2,040,000 円 |
1,000 ユーザー | 4,080,000 円 | 1,000 ユーザー | 4,080,000 円 |
10,000 ユーザーまで | 追加1,000 ユーザー毎に 4,080,000 円 |
10,000 ユーザーまで | 追加1,000 ユーザー毎に 4,080,000 円 |
2018/07/19時点
ライセンス体系は、サブスクリプションです。次年度も上記の価格で更新となります。
一方Serverのライセンス価格は、 JIRA Software 価格ページ、 Confluence 価格ページ より一部抜粋しますが
Jira Software Server と Confluence Server で以下価格になっております。
Jira Software Server | Confluence Server | ||
---|---|---|---|
ユーザー数 | 税別価格(年間) | ユーザー数 | 税別価格(年間) |
500 ユーザー | 3,366,000円 | 500 ユーザー | 2,618,000円 |
2,000 ユーザー | 4,488,000円 | 2,000 ユーザー | 3,366,000円 |
10,000 ユーザー | 5,610,000円 | 10,000 ユーザー | 4,301,000円 |
2018/07/19時点
2年目以降の保守更新費用については、更新時期の新規ライセンス価格の半額となります。
実は単純に価格だけを見ると500ユーザーではDataCenterのほうが安くなっています。
注意点としては、DataCenterのライセンス体系は、サブスクリプションです。次年度も上記の価格で更新となります。サブスクリプションのため継続的に製品利用するには毎年のライセンス更新が必要です。
一方Serverの2年目以降の保守更新費用については、更新時期の新規ライセンス価格の半額となります。また、買い切りのためライセンス更新をしなくても製品利用はできますが、最新バージョンへのバージョンアップ、サポート保守は受けれなくなります。
それでは実際の利用者数として700~800程度を想定しているケースで、1000ユーザー(DataCenter)、2000ユーザー(DataCenter/Server)のパターンで3年間の利用で算出してみます。
Jira Software | Confluence | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
DataCenter 1000ユーザー | DataCenter 2000ユーザー | Server 2000ユーザー | DataCenter 1000ユーザー | DataCenter 2000ユーザー | Server 2000ユーザー | |
1年目 | 4,080,000 | 8,160,000 | 4,488,000 | 4,080,000 | 8,160,000 | 1,683,000 |
2年目 | 4,080,000 | 8,160,000 | 2,244,000 | 4,080,000 | 8,160,000 | 1,683,000 |
3年目 | 4,080,000 | 8,160,000 | 2,244,000 | 4,080,000 | 8,160,000 | 1,683,000 |
合計 | 12,240,000 | 24,480,000 | 8,976,000 | 12,240,000 | 24,480,000 | 6,732,000 |
結果から、DataCenterに1000ユーザーライセンスがあるとはいえ、価格で単純に比較するとServerのほうがお安くなっています。
現時点(2018/07/19時点)の価格で算出した結果で価格改定が3年間の間で起きないとは限りませんのでご注意ください。
製品ライセンスの価格比較としては上記の通りですが、製品そのままで利用されるケースは少なく、何かしらのアドオンを導入して利用されることが殆どかと思います。
アドオンの価格体系はDataCenterとServerで違いはなく、Serverのライセンス刻みと一緒になっております。
そのため、もしDataCenterの1000ユーザーのライセンスを選択した場合でも、アドオンは2000ユーザーライセンスで購入する必要があります。
今回はよくある「500ユーザーの次に1000ユーザーのライセンスはありますか?」というお問い合わせをもとに、DataCenterとServerの価格比較をご紹介しました。
残念ながら、価格面で単純に比較すると1000ユーザーライセンスがあるからと言ってDataCenterを選ぶ理由はありません。
そのため弊社ではServerを優先してご提案することが多くなっております。
それではDataCenterには価格を超えるメリットが無いかというと、実はServerにない機能も用意されており、何より複数ノードで構築することで可用性も向上することができます。
前回ご紹介したJira Software の「プロジェクトアーカイブ機能」もDataCenterにしかない機能の1つです。
今後このシリーズでは Atlassian DataCenter にしかない機能、メリットを紹介していきたいと思います。
引き続きこのシリーズをご覧いただきAtlassian DataCenterのメリットを知っていただけたら幸いです。
ご不明な点がございましたら、お気軽に弊社にお問合せください。
Atlassian DataCenterについて詳しくはこちらをご覧ください。
製品について詳しくはこちらをご覧ください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。