2014/09/10
JIRAの新機能紹介 その3(管理者向け機能編)小山 康由Yasuyuki Koyama
全国1000万人(希望的観測)のJIRA管理者さん、あなたのJIRAを可愛がっていますか? 「JIRA! JIRA!」……はい、お約束ありがとうございます。
研修トレーニング、ヘルプデスク担当の小山です。
JIRA 6.2の新機能を紹介する今回のシリーズ、第一回「注目機能編」、第二回「シンプル操作編」はお読みいただけましたか?
第三回となる今回は、JIRA管理者のみなさんのためだけにお送りする「管理者向け機能編」です。
次の三つの機能について紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
「インライン編集機能」とは、JIRAの課題表示画面でフィールドをクリックするだけで編集することのできる機能です。
このスクリーンショットでは、課題の要約の上にマウスポインタを置いています。フィールドの回りに枠が表示され、クリックすると編集できることを表現しています。
便利な機能なのですが、不意にクリックして課題を編集してしまうという事故もありました。タッチパネル端末から操作しているときは、画面に触れただけで編集モードに切り替わることもあります。
ユーザーさんから「便利な機能ではあるんだけど……」と、インライン編集機能を無効にできないか相談を受けたことのある管理者さんも多いのではないでしょうか。
そこでJIRA 6.2では、あえてインライン編集機能を無効にするためのオプションを導入しました。
JIRAの管理画面から「一般設定」を開き「オプション」欄を見てみましょう。「インライン編集」という設定が追加されています。これを「オフ」に設定すると、インライン編集機能を無効にすることができます。
下のスクリーンショットでは、最初のものと同じように要約の上にマウスポインタを置いています。表示内容に変化はなく、直接編集することはできません。これでユーザーさんの希望に答えることができますね。
……ですが、インライン編集機能を便利に使っている方も多くいらっしゃると思います。機能を切り替える前には、ユーザーさんたちとよくご相談ください。
ちょっとしたコミュニケーションをとることで、ユーザーさんもあなたの大切なJIRAを可愛がってくれるようになります。
JIRAの特徴であるワークフローを作るときに欠かせないワークフローデザイナーは、JIRA 6.1でHTML5ベースに強化され、以前のバージョンから大きな飛躍を遂げました。
詳細な説明を始める前に、まずはJIRA 6.2の新しいワークフローデザイナーの画面を見ていただきましょう
一見してどこも変わっていないように見えますね? それはあなたのJIRAを愛する心が足りないからです!
……ちょっと言い過ぎましたJIRA 6.2での変更は、細かな使い勝手の強化が主体になっています。
もちろん、従来からあったドラッグアンドドロップによるトランジションの作成や表示領域の移動、表示の拡大と縮小はそのまま利用できます。
「インデックス」とは、データベースとは別にJIRAが課題を高速で検索するために用意している索引のことです。カスタムフィールドを追加したり、フィールド設定を変更したりすると、それに対応するためインデックスを作りなおさなければなりません。
インデックスの再作成は、JIRAにとって負荷のかかる処理です。大規模なJIRAの場合は、数時間単位の作業となることもあります。インデックス再作成のために、深夜残業や休日出勤したことのある管理者さんも多いのではないでしょうか。
そんな管理者さんたちの負担を軽くするために、JIRA 6.2からは特定のプロジェクトのみインデックス再作成を実行できるようになりました。あるプロジェクトにしか影響を与えない変更の場合は、そのプロジェクトのインデックスのみ再作成することで、JIRAの負荷を軽減し、処理時間を短くすることができます。
プロジェクトに対してインデックスの再作成を指示することは簡単です。プロジェクトの管理画面の右上にある「アクション」ボタンをクリックして表示されるメニューから、「プロジェクトを再インデックス化」をクリックするだけです。
メニューをクリックすると、JIRAは即座にプロジェクトの再インデックス化を始めます。
あとはJIRAにまかせて、インデックス再作成作業が終わるまで少し休憩してきてください
……休憩できましたか? 休憩する間もなく再インデックス化が終わってしまいましたか?
インデックス再作成が終わると、JIRAは作業の結果を報告してくれます。JIRAの疲れを労いながら「承認」ボタンをクリックしてあげてください。
これでプロジェクトのインデックスを再作成することができました。引き続きJIRAを利用してもらうことができます。状況に合わせて、JIRA全体のインデックス再作成と使い分けてみてください!
さてさて、三回にわたってJIRA 6.2の新機能を紹介してきた今回のブログ、いかがだったでしょうか? 管理者のみなさんの大事なJIRA、うまく使ってあげてくださいね。
では、また機会がありましたら、ブログか研修トレーニングの場でお会いしましょう。
このブログ記事は、JIRA 6.2.7 を使って作成しました。
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