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2018/03/16

アトラシアン共催イベント報告:組織横断的情報共有の難しさと解決策とは

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澤田 深雪Miyuki Sawada

澤田 深雪

皆さん、こんにちは。リックソフト・マーケティング澤田です。去る3月9日(金)、アトラシアン株式会社と協賛し、「組織横断的情報共有の難しさと解決策とは~横断的情報共有が促進すると生産性も意識も変化する~。」というセミナーを開催いたしました。ゲストスピーカーには、ヤフー株式会社の高橋邦洋さんを迎え、社内での情報共有と生産性についてお話いただきました。

1.オープンであること

まず初めにアトラシアン株式会社朝岡さんの講演「オープンな組織はなぜ強いのか」です。

オープンであること

アトラシアン株式会社では、情報共有を非常にオープンな雰囲気で行っています。その中でいくつかキーワードをご紹介くださいました。

  • OKR
  • VTFM
  • DACI

の3点です。仕事は一人では行うのは難しく、チームで行うことがほとんどだと思います。良いチームを作るには、いい人材が必要です。いい人材、いいツール、いいプラクティスが必要ということです。

OKR: Objective(目的意識)、Key Results(主な成果)、VTFM: Vision(ビジョン)、Theme(テーマ)、Focus Areas(フォーカスエリア)、Measure(メジャー)、DACI: Driver(ドライバー)、Approver(承認者)、Contributors(貢献者)、Informed などなど、どれもが、情報伝達をスムーズにし、チーム間で共有、そして、仕事を進めていきます。それらが、いいプラクティスになって行きます。

また、AtlassianではConfluenceページは、社員の個人情報に関わるところ以外はほぼ閲覧可能になっており、「オープン」な雰囲気をここでも維持をしています。経営判断もConfluenceページ内で行われ、さらに、新しく社員が入社すると、パーソナルスペースなどに個人ページを作成し、今まで携わってきた仕事や活動、趣味などを写真や動画付きで、自己紹介代わりに使っているそうです。

2.1万人規模で実現する横断的情報共有について

「Confluenceの利用が進むと、企業内の横断的情報共有がおのずと促進される」というところから講演はスタートしました。ユーザー数は12,000ととても大きなインスタンスです。スペースの数は8000。Confluenceの利用目的は、組織情報を更新したり、プロジェクト、設計書、運用手順や個人メモに至るまでありとあらゆる目的で使用されています。1日の更新回数は30,000~40,000回。毎日たくさんのユーザーがConfluenceで何かしらの更新をしています。

縦(組織)と 横(プロジェクト)では情報共有の仕方が異なります。

横の情報共有 縦の情報共有
情報共有相手が分かっている どこまで共有対象かわかりづらい
共有というより報告の意味合いが強い 報告する義務はない
共有の有無が責任問題、評価に関わるため積極的に行われる 共有は善意で実施される
共有が進んでいない組織(プロジェクト)では同様の作業で各所で実施される

共有が進んでいない組織(プロジェクト)では同様の作業で各所で実施される
ということで、これまでのやり方で情報共有を行うと、

  • 「あえて集める」
  • 「特定の相手にあえて共有する」

などなど、情報共有に人の手間、コストがかかってしまう

Confluence上に情報を載せておけば、チーム、部署、または組織が異なっていも、自分の知りたい情報を探してみることができます。

ということで、「Confluenceの利用が進むと企業内の横断的情報共有が自ずと促進される」

また、高橋さんはなぜConfluenceがいいのかについても以下の3点を挙げています。

  • 全ての人が使えるように進化し続けている(誰でも使える

Wordが使えればConfluenceの記事は作成できる。ユーザーインターフェースも使いやすいため、社内メンバー全員が情報共有を簡単に行える。

  • 情報に気付くための機能が豊富

SNSにあるような機能が多く、フォローしたり「いいね!」をコンテンツにすることが可能です。検索だけではなく、記事を見つけたり、気付かせたりする機能がある。こういったことが社員同士のコミュニケーションを促する。

  • Atlassian製品のオープンさとエンタープライズの両立

アクセスコントロールなど企業で使うことが前提になった機能が多い。導入後の保守に関しても選択肢が豊富ーバグ情報や製品情報が公開されている。

1万人規模で実現する横断的情報共有について

3.質疑応答

実際にConfluenceを大規模で使用しているヤフー高橋様への質問がかなり集中していました。やはり、実際に運用されている方のお話は大変参考になるようです。

社内あるいはプロジェクトチームなど、情報共有のスピードがますます上がっている中、Confluenceを使用することでより簡単に社内のメンバーを巻き込むことができます。

さらに既にConfluenceを使用されている方の運用の話を聞くと、これから導入を考えている企業の方々にも自社での運用のイメージがつきやすくなると思います。この機会にConfluence試してみてはいかがでしょうか。

この講演の資料は下記よりダウンロードいただけます。

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