2014/12/02
ダイナミックに計画してみよう!|WBSガントチャート for JIRA(進捗管理ツール)網野 勉Tsutomu Amino
こんにちは!
WBSガントチャート for JIRAの開発を担当している網野です。
最近リックソフトではある遊びがはやっています。
面白いことを言うと、HipChat上で「つチケット」という形でチケットがもらえるというものです。
『笑点』の座布団と同じシステムなんですが、チケットをもらってもあまりうれしくないという(笑)
アジャイル開発をするところでは分かっていただける遊びではないかと思います。
さて、今回はダイナミックに計画を変更する方法についてお伝えします。
当初の計画どおりプロジェクトが進むのが理想ですが、実際にはなかなかそううまくいかないものです。
全体的に1週間ズレこむ、なんていうこともあると思います。
現行のWBSガントチャート for JIRAでこのようなリスケジュールを実現しようとすると、ちょっと面倒くさいです。
例えば上図のようなWBSがあって、開始日が1日遅れたとします。
そこで、一番上にある「設計」チケットをドラッグ操作すると…
こんな形でドラッグ操作したチケットしか動きません。
親チケット(オレンジ色のバーで表示)をドラッグ操作したときに、配下のチケットが一緒に動かない仕様なので、この動きになります。
これでは面倒くさくて、リスケジュールなんてしたくなくなりますよね(もちろんリスケジュールしないに越したことはないですが)。
次期バージョンでは、こんな場合にまとめてリスケジュールできるような機能を提供します。
その名も「親子チケットを再計算」です。
これまでの「親チケットを再計算」の機能に、親チケットをリスケジュールしたときに子チケットも一緒にリスケジュールする機能を追加します。
試しに同じWBSを「親子チケットを再計算」が有効な状態で実行してみます。
全体的にリスケジュールされましたね。
もちろんこれまでどおり期間は変更されませんし、休日も考慮されます。
これならたくさんリスケジュールしたくなりますね(繰り返しますが、リスケジュールしないに越したことはないです)。
このようにまとめてリスケジュールするには、いくつか守るべきルールがあります。
このルールの多くは現行バージョンでも有効なものなので、是非試してみてください。
チケットの再計算処理は、計画日付が設定されていないと正しく動きません。
例えば終了日が入っていないチケットがある場合、その親チケットをドラッグ操作するとします。
すると、子チケットの終了日が入っていないため、親チケットの終了日が再計算できないため、終了日が移動せず、バー表示がおかしくなってしまいます。
また、上記の場合に親チケットの終了日を編集すると、子チケットの終了日が勝手に入ってしまいます。
同じように、子チケットの開始日が入っていない場合、親チケットを編集したりドラッグそうさしたりすると、子チケットの開始日が勝手に入ってしまいます。
これらの想定しない動きを抑止するため、プロジェクトやバージョンからチケットを作成する際に、デフォルト日付として今日日付を設定するオプションを追加しました。
チケット設定にある「チケット作成時の計画日付」という設定がこれで、「今日日付を設定」にします。
すると、チケット作成時に計画日付として今日日付が入ります。
計画日付が入っているチケットから別のチケットを作成する際には計画日付が入るので、常に計画日付が入っている状態にすることができます。
こうして計画日付を入れておくことで、リスケジュールが便利に実行できます(リスケジュールしないに… もうやめます)。
計画日付が編集不可になっていると、リスケジュールがされません。
ですので、まとめてリスケジュールしても取り残されてしまいます。
また、計画開始日が編集不可なチケットと計画終了日が編集不可なチケットが同時に配下に存在する親チケットがある場合、この親チケットを編集すると計画開始日が編集されてしまうというバグもあります。
ちなみに、保存しても反映はされないので、次回表示する際には元通りの日付に戻ります。
親チケット(ガントバーがオレンジ色)どうしで依存関係を設定していると、2つ以上先の依存先チケットのリスケジュールがされません。
これを回避するには、冒頭の例のように、子チケット(ガントバーが水色)どうしで依存関係を設定します。
今回もリリースに先立ってリックソフトのデモ環境で試用することができます。
今回ご紹介した「親子チケットを再計算」の機能の他に、ツリー構造をまるごとコピーする複数コピー機能が追加されています。
是非お試しください。
それでは、ごきげんよう!
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