2017/12/04
「アジャイルのアンチパターンに学ぶあなたの会社での始め方」セミナーの振り返り犬杜inumori
このエントリーは、 Atlassian(JIRA , Confluence, Trello, Bitbucket)のTips Advent Calendar 2017 – Qiitaの5日目です
こんにちは!リックソフトのプリセールス担当の犬杜です。
少し前の話になりますが、11月15日に株式会社 永和システムマネジメント様と共催で「アジャイルのアンチパターンに学ぶあなたの会社での始め方」と題した無料セミナーを開催しました。
セミナーは休憩を挟んで前半、後半の2部構成となっていて、前半は、永和システムマネジメントの天野様から「アジャイル開発の基礎とアンチパターン」について講義をしていただきました。
アジャイル開発の基礎〜近況、概観について、一通りの理解を深めることができ、具体的な事例を元にしたアジャイル開発のアンチパターンについては、なるほど!と思わず頷いてしまうものが多々ありました。
セミナーで利用した資料は電子配布は行っていないので、講義の詳細な内容はお伝えできませんが、アンチパターンの説明の中で紹介された内容の一部をご紹介します。
後半は、Jira Softwareを使ったスクラム開発の進め方のについてのデモパートでした。
ツールの使い方に終始してしまったので、既にJira SoftwareのAgile開発機能を試したことがある方にとっては得るものが少なかったかもしれません。
セミナーの質疑応答パートでは、的確な回答ができなかった部分があったので、この場を借りて改めて回答を記載します。
※アジャイル開発の現場で、業務に適したやり方で運用ルールを適宜見直しするように、ツールの活用についても「こう使うべき」といった明確な回答はありません。
ここでの回答については、ツールの活用方法の一例として捉えていただければ幸いです。
スクラムボードとは別にスクラムマスターのタスクやエピックリンクの種類など、複数の切り口で課題をスイムレーンで分けて表示したい場合、カンバンボードを作っても良いと思います。
スクラム開発においては、開始中のスプリントの作業を順次こなしていくことになるので、カンバンに表示する課題は開始中のSprint上の課題に絞っておいた方が良いかもしれません。
※JQLでsprint in openSprints() という条件を書くと開始中のスプリント上の課題を取得できます。
課題の管理がやりやすければ、併用しても1方に寄せてもどちらでも良いと思います。
様々な切り口で課題を見える化できるのがJiraを使うメリットの1つです。
例えば、スクラム開発でストーリーにサブタスクを複数付けている場合、スクラムボードのベーススイムレーンを「ストーリー」に設定しておくと、ストーリー毎にサブタスクが展開されて表示されるので見やすいと思います。
スクラムボードとは別にスクラムマスターのタスクやエピックリンクの種類など、複数の切り口で課題をスイムレーンで分けて表示したい場合、カンバンボードを作っても良いと思います。
スクラム開発においては、開始中のスプリントの作業を順次こなしていくことになるので、カンバンに表示する課題は開始中のSprint上の課題に絞っておいた方が良いかもしれません。
※JQLでsprint in openSprints() という条件を書くと開始中のスプリント上の課題を取得できます。
Agile開発としては、アンチパターンになりますが、開発者が複数のプロジェクトで課題にアサインされている場合、開発者の作業を総括して確認できるようなカンバンボードを用意しておくのも良いと思います。
Ricksoftにて提供しているコミュニティサイトにて回答しました。
順番を入れ替えた課題に対して、バックログの上位またあ下位の移動が発生した旨が履歴に残ります。
上下にいくつ移動したかまでは残りません。
履歴は、課題詳細画面の「履歴」タブにて確認できます。
mpediment List はスクラムを進める上で、障害(バグではない)となるものをリスト化したものです。
例)部屋が狭い(暑い)、朝会が長い、プロジェクトに専任できない、プロダクトオーナーが来ない、など…
アナログのタスクボードだと、タスクボードの右下のほうとかにスクラムマスターが管理しているリストを貼ったりするそうです。
Jira だと課題タイプをタスクにして、フラグ(Jira のカスタムフィールド「フラグ」は英語だと Impediment と呼ぶ)を立ててスイムレーンに出しておく案が考えられます。
最後にバックログとカンバンのいいとこ取りをした「かんばんバックログ」をご紹介したいと思います。
「ボード」メニューからカンバンボードを作成した場合、初期設定ではカンバン機能しか使えませんが、カンバンボードの設定で、カンバンバックログのステータスを有効にすると、カンバンとバックログの両方の機能を併せて使うことができます。
例えば、スプリントを作らずに優先度の高い作業から順次処理するような場合に便利です。
バックログ上で作業計画を立て、バックログからカンバンに作業を追加して業務を進めることができます。
カンバンバックログの設定手順と画面サンプルを下記に記載します。
カンバンボードの列の設定で、バックログに表示するステータスを選択します。
カンバンバックログを有効にすると、画面左側のショートカットメニューから、「カンバン」と「バックログ」を切り替えられるようになります。
バックログ欄には、カンバンバックログに設定したステータスの課題が表示されます。
バックログ欄から、ドラッグ&ドロップでカンバンボードに課題を追加できます。
作業を優先付けして処理する場合にとても役立つカンバンバックログ。
開発以外の業務でも活用してみてはいかがでしょうか。
本セミナー企画は好評だったので、来年以降も定期的に開催することになると思います。
次回は、スクラム開発の現場で発生した運用上の問題などをJiraSoftwareを使った場合、どのように解決できるかケーススタディを含めてご紹介したいと考えています。
具体的な日程は未定ですが、RicksoftのHP、メール等でイベントの4週間くらい前に参加者募集を行うので、興味がある方は是非ご参加ください!
セミナー資料「アジャイル開発の実践」などの資料は下記よりダウンロードいただけます。
また、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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