2019/10/18
新区分「Data Center 認証済みアプリ」開始に伴う注意事項大塚 和彦Kazuhiko Ohtsuka
皆さま、アトラシアン製品には、Server版とData Center版のライセンスがあるのをご存じでしょうか。
Server版と異なる点は、高い可用性と負荷分散構成ができ、SAML認証などのSSO対応が標準機能として実装されているのがData Center版ライセンスとなります。
Jira Softwareに関してはゼロダウンタイムでアップグレードできるなど、サービス継続性も高いライセンスです。
さらに、一部のユーザー数では初年度ライセンス費用をData Center版とServer版で比較するとData Center版のほうがお求めやすくなっています。
ユーザー数 | Serber版 (通常ライセンス) |
Data Center版 (年間サブスクリプション) |
---|---|---|
500ユーザー | ¥6,745,000 | ¥3,450,600 |
1000ユーザー | – | ¥5,069,400 |
2000ユーザー | ¥10,124,600 | ¥8,903,400 |
※2019年10月18日時点の価格情報となります。
※価格は税別
Atlassian Marketplace(マーケットプレイス)に掲載されているアドオンソフトウェアのことをアプリと言います。
2018年8月2日にアトラシアン社より、従来、Server版とCloud版の2種類だった区分に、新区分のData Center版を追加することが発表されました。
アトラシアン社からの発表:
A new class of Marketplace app has arrived
当社のブログでもご案内をさせていただきました。
Atlassian Marketplaceに新クラス:Data Centerが追加されました。
前述で述べたように、Data Center版ライセンスは
などに対応したエンタープライズ向けライセンスのため、その利用環境に適用するアドオンも、それに準ずる品質でなければなりません。
2019年9月3日にリリースされたAtlassian Data Center Apps(Data Center認定アプリ)の制度は、アトラシアン社の厳しい認定基準に合格したソフトウェアの証明となります。
以前は、Data Center版ライセンス環境へ、Server版のアプリを追加して利用することができましたが、2019年9月3日以降は制限されることとなりました。
そのための注意事項をご案内いたします。
2019年9月3日
Data Centerライセンスを利用している環境下で、Data Center認定済みではないアプリ(Server版)を利用した場合、ベースアプリケーション(Jira、Confluence、Bitbucketなど)のバージョンアップを行うとアドオンが利用できなくなる可能性があります。
また、現在はData Center認定済みではないアプリ(Server版)しか提供されていないが、将来、Data Center認定済みアプリ(Data Center版)が提供された場合、利用中のServer版アプリが動作しなくなる可能性もあります。
すべてのAtlassian製品のData Center版ライセンスを利用するお客さま
購入した日、ライセンスキーを適用した日に関わらず、アプリのライセンスのStartdate(開始日)が2019年9月3日以降になっているServer版のアプリを利用した場合
発生条件(例) | 時間軸 | 動作結果 |
---|---|---|
1)アプリのライセンス体系 Server版/Data Center版の両方のアプリが販売提供されている。 2)ライセンス開始、または更新日が2019年9月3日以前である。 |
OK | |
1)アプリのライセンス体系 Server版のみのアプリが販売提供されている。 Data Center版は販売提供されていないが、2019年9月3日以降にData Center版が発売された。 2)ライセンス開始、または更新日が2019年9月3日以前である。 |
OK | |
1)アプリのライセンス体系 Server版/Data Center版の両方のアプリが販売提供されている。 2)ライセンス開始、または更新日が2019年9月3日以降である。 |
NG | |
1)アプリのライセンス体系 Server版のみのアプリが販売提供されている。Data Center版は販売提供されていないが、2019年9月3日以降にData Center版が発売された。 2)ライセンス開始、または更新日が2019年9月3日以降である。 |
< | NG |
現時点の回避策は、Data Center版のライセンスを買い直しとなります。
この発生事象はすべての製品、すべてのパターンを検証したものではありませんが、Data Center環境下でStartdate(開始日)が2019年9月3日以降になっているServer版アプリを利用の場合、まずは、リックソフト株式会社に相談ください。
備考欄に相談事項を記入ください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
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