2019/08/27
WorkatoとSlack, Jira, Zabbixによるサーバ運用・監視を効率化大野 智之Tomoyuki Ohno
最近は、ChatOpsと呼ばれる、コミュニケーションツールを活用したシステム運用を行っているチームは多くなっていると思います。
ChatOpsでは、システムの状態や障害をコミュニケーションツールへ通知するだけでなく、チャットボット(Chatbot)と呼ばれるコミュニケーションツール上でインタラクティブな(対話型の)ユーザーインターフェースを使うことも可能です。さらに、コミュニケーションツールと他のツールを連携させ、対話形式で担当者や担当部門にエスカレーションしたり、ナレッジベースからコミュニケーションツールへ対応方法がリコメンドされ、それをクリックするとサーバーが再起動されたりするなど、コミュニケーションツールがシステム運用のフロントエンドツールとして活用がされている例も出てきています。
チャットボットによる他ツールとの連携は非常に魅力的ですが、始めるために何をどのように準備すれば良いかが分からない、Chatbotを開発するのにプログラミング(コーディング)が必要になると敷居が高くなり手が出せないなど、様々な理由で取り組むことが難しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Workatoを利用すると、チャットボットや他ツール連携を、コーディングを行うことなく、簡単に作成することができます。
Workatoは、iPaaS(integration Pratform-as-a-Service)と呼ばれる製品です。APIを備える様々なアプリケーションと連携し、処理を自動化することが出来ます。また、コーディングを行うことなくGUI操作のみで機能を実装可能であるため、アイディアを迅速に実現することができます。
今回は、Workatoの紹介とともに、WorkatoとコミュニケーションツールであるSlack, 課題管理ツールであるJira, インフラ管理ソフトウェアであるZabbixの連携を例とした、ChatOpsの手法をご紹介します。
今回は、上の図のような処理をWorkatoで実装していきます。
上の図では以下のような処理を行います。
このような一連の処理は、Workatoと、Workatoの「Workbot」をはじめとした様々なコネクターを利用して実現することができます。
最初に、Slack, Jira, Zabbixを連携するWorkatoレシピを作成します。
Workatoは、一連のワークフロー処理のことを「レシピ」と呼びます。
GUI操作のみで、アプリケーション間の連携やチャットボットを構築することが出来ます。
レシピの作成が終了したら、実際に動作を確認していきます。
ここでは、LXDコンテナを停止し、障害を発生させてみました。
LXDコンテナに障害が発生すると、ZABBIXにはアラートが表示されます。
同時に、Slackにもアラートメッセージが投稿されます。
先ほど投稿されたメッセージには、「Create Issue」というボタンがあります。
このボタンを押下すると、Jiraに課題が作成されるとともに、Slack上のメッセージも更新されます。
更新されたメッセージにはJira課題へのリンクが表示されており、このリンクをクリックすると、該当するJira課題が表示されます。
Workatoを利用することで、アプリケーション間の連携やチャットボットを簡単に実現することが出来ます。
今回はサーバの運用・監視を例としましたが、Workatoは様々な用途に適用でき、様々な業務の効率化を実現します。
Workatoにご関心いただいた方は、是非弊社までお問い合わせください。
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