2019/03/04
イベント報告:業務自動化カンファレンス2019 名古屋花渕 麻南Mana Hanabuchi
だんだんと暖かくなってきて、春が待ち遠しい時期になってまいりました。
今年の桜の開花が楽しみですね。
さて、リックソフトは2月21日に開催された「業務自動化カンファレンス2019 名古屋」に出展およびセッションを行いました。
今回は業務自動化を実現するためのコンテンツ管理ツールの「Alfresco Content Service」と「IBM Watson」を連携について説明いたしました。
日本は主要先進国のなかでは生産性が低いと言われており、人口減少による労働力低下も追い打ちをかけています。
こうした状況の変化に伴い、企業の課題も変化しつつあります。
ここ数年の企業の課題は「コスト削減」が1位となっていました。最近のITmedia社のアンケート結果では、「業務の効率化」関連が上位を占めるようになりました。
このセミナーでは「コンテンツを機軸とした業務の生産性向上」をテーマにしましたので、その内容を抜粋してお伝えしたいと思います。
業務やプロジェクトなどで作成されたファイル、取引先・お客様から受領したファイルは、いまでも「ファイルサーバへの保存」となっていませんか?
または、ファイルサーバがオンラインストレージに変わっただけになっていませんか?
メールをチャットに変えることで、業務の生産性が向上できたという事例があるように、当たり前に使っていたツールを変えることで生産性を一気に上げることができます。
このセミナーではコンテンツ管理ツールの「Alfresco Content Service」と「IBM Watson」を連携した活用方法を中心にお話をしました。
どのような内容かというと、、
Alfresco Content Serviceには、様々なインターフェースがありますが、今回のセミナーではWEBブラウザで利用するAlfresco Shareを利用しました。
Alfrescoでは「サイト」と呼ばれる、コンテンツを保管するための器(うつわ)を作成します。
このサイトにコンテンツを登録することとなります。
コンテンツを保存するための「文書ライブラリ」をみてみたいと思います。
WEBブラウザには、慣れ親しんだファイルサーバのような画面で「フォルダ」や「ファイル」が一覧で表示されます。
次に、コンテンツを機軸としてAIのIBM Watsonと組み合わせてみましょう。
Alfrescoでは、「フォルダ」にルールを設定することができ、
という3つのトリガーに対して「条件」と「実行アクション」を定義できます。
今回は以下のルールを設定した「入稿」というフォルダを作成しました。
このフォルダにファイルが保存されると、左図のように「自動的にタグ付け」が行われます。
「動物」は「簡易ワークフロー」の実行アクションを設定してますので、、
左図のように「ワークフロー」のマークが表示され、メニューには「承認」「却下」が表示されます。
ここれ「承認」を行うと、、、
入稿フォルダから出稿フォルダに移動されます。
出稿フォルダには「動物」のコンテンツが移動されたのが確認できます。
いかがでしたでしょうか。今回はIBM Watson(人工知能)による「自動タグ付け」をした結果によって、ルール・ポリシーを使ったデモを行いました。
コンテンツにメタデータなどの付加情報を追加しなければデジタルトランスフォーメーションを実現できないことは言うまでもありません。
この「自動タグ付け」を応用することで、例として、取引先から受け渡される様々なフォーマットの書類(PDFなど)が添付されたメールからファイルを抽出し、判断させ、会社名や種別などのメタデータを自動付与する。
このメタデータを読み取ってSlackなどに通知したり、支払申請や契約手続き申請などのワークフローを自動申請することに応用できます。
もちろんAlfrescoの標準機能では、そこまではできませんが、コンテンツを機軸とした業務自動化プラットフォームとして活用できるものと考えています。
リックソフトはAlfrescoで利用できるモジュールをオープンソースとして提供しています。
今回の「自動タグ付け」は、imgRecognition として公開していますので利用ください。
さて、Alfrescoにご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
製品についてはこちらをご覧ください。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
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