2018/12/20
Matomoを使ってConfluenceのアクセス状況を可視化してみる。(サーバーインストール型 )大野 智之Tomoyuki Ohno
このエントリーは、 Atlassian(JIRA , Confluence, Trello, Bitbucket)のTips Advent Calendar 2018 – Qiitaの20日目です
リックソフトでは、社内情報共有のための社内ポータルサイトをConfluence運用しています。
また、最近その利用状況を把握するために、Matomoを使ったアクセス解析を始めました。
今回は、Matomoを使ったConfluenceのアクセス状況の可視化について解説を進めていきます。
Matomoは、世界中の個人、企業、政府機関等で利用されている、サーバインストール型のオープンソースのアクセス解析ソフトウェアです。
一言でいえば、Google Analyticsに似た機能を持つアクセス解析ソフトウェアで、様々な方向からWebサイトのアクセス状況を確認することができます。
以前はPiwikと呼ばれていましたが、2018年1月にMatomoに名称が変更されました。ちなみに、Matomoという名称の由来は日本語の「まとも」(正直)から来ています。
Matomoを利用するメリットとしては、次の点が挙げられます。
サーバインストール型であるため、イントラネット環境のようなインターネットに接続されていない環境でも利用することができます。
また、すべてのデータはインストールされたサーバ上に保存されますので、プライバシーやセキュリティの考慮が必要な環境にも対応可能です。
MatomoはGoogle Analyticsと同様にJavaScriptのトラッキングコードをWebサイト上に埋め込んでアクセス解析を行います。
アクセス解析を行うためにApacheやNginxなどのウェブサーバの設定変更は不要で、またそれらのアクセスログも必要としません。
このため、非常に手軽にアクセス解析を始めることができます。
Matomoは、アクセス解析を行う際はクライアント(Webブラウザ)との間で通信を行い情報を収集します。
WebサーバやアプリケーションサーバとMatomoが直接通信を行うことはありません。
MatomoからWebサーバやアプリケーションサーバとの間がファイアウォール等により遮断されていても、問題なくアクセス解析を行えます。
このため、セキュアにアクセス解析を運用することが可能です。
前述の通り、Matomoはクライアント(Webブラウザ)との間で通信を行い情報を収集します。
このため、ユーザーやグループによってアクセスが制限されているページのアクセス解析も行うことができます。
Confluenceのアドオンで機能を実装する方法は、非常にシンプルで手軽な方法ではあります。
しかし、アドオンは導入が手軽な反面、アドオン自身の処理によりConfluenceの負荷が増え、Confluenceの動作に影響を及ぼす場合があります(Confluenceの動作が遅くなる等)。
MatomoはConfluenceのアドオンではなく独立したソフトウェアであるため、Confluenceの動作に影響を及ぼしません。
Matomoでは、様々な角度からアクセス解析結果を確認することができます。その中で、代表的なものを以下にご紹介します。
現在Webサイトへアクセスしているリアルタイムのビジター(ユーザー)数を確認することができます。
また、Webサイトへのアクセス状況を、ビジターごとに確認することができます。
フォルダのアイコンをマウスオーバーすると、そのビジターが訪問したページを確認することができます。
ビジット(セッション)とページビューを確認することができます。
また、時刻ごとや曜日ごとのビジット数も確認することができます。
各ページのアクセス状況をページタイトルやURLで確認することができます。
また、ページごとに流入元と流出元を確認することもできます。
Matomoを利用するには、次の手順で設定を進めていきます。
Matomoのインストールは非常に簡単です。以下のURLを参考に、Matomoのインストールを行います。
※インストールに必要となる環境は事前に準備のうえ、進めていきます。
インストール・設定が完了すると、ログイン画面が表示され、ログイン後ダッシュボードが表示されます。
1)歯車のアイコンをクリックします。
2)「トラッキングコード」をクリックします。
3)トラッキングコードが表示されますので、このコードをコピーします。
JavaScriptが利用できない(JavaScriptが許可されない)環境下で運用する場合は、次のコードをコピーします。
Confluenceへ管理者でログインし、歯車アイコンをクリック→一般設定→カスタムHTMLの順にクリックします。
次に、「BODYの最後」のテキストボックスへ2でコピーしたトラッキングコードを貼付し、「保存」をクリックします。
以上のように設定を進めていくことで、Matomoによるアクセス解析が開始されます。
Matomoを利用することで、手軽にかつ簡単にConfluenceのアクセス解析を実現することができます。
Confluenceのアクセス解析に関心がありましたら、是非お試しください。
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