2018/04/03
Tempo Budgetを使ってEVMの検証をしてみました山本 敏裕Toshihiro Yamamoto
EVMとは、作業実績(Earned Value)を金銭表現したものを使ってプロジェクトの進捗状況(コストとスケジュール)を定量的に計測する進捗管理の技法です。コストの実績(Actural Cost)と作業実績(Earned Value)から進捗状況を計測し、プロジェクト計画時の予算(Budget At Completion)との差を測ることで、コスト管理やスケジュール管理を行おうというものです。
今回はJIRAのアドオンであるTempo Budgetを使用してEVMの検証を行ってみましたので紹介させていただきます。
EVMでのEV値は「EV=達成率×計画値」で算出されます。ドキュメントからTempo BudgetのEV値は下記の数式で算出しているようです。
この式は「作業記録時間/(作業記録時間+残余見積)×計画値」となります。
(一言でいうと、進捗に計画したFolioのコストor収益を掛けただけというイメージ)
作業記録時間はTempo Timesheetsで記録された時間数となります(というか課題に記録された時間)。
その値とJIRAの課題で計画された初期見積値で残余見積を算出します。これが達成率となります。
EVMの考え方は進捗率という数字ではなく、金額で考慮するため遅れているという理由で残余見積を変更することはしないと考えられます。全てはプロジェクト開始時の見積計画に依存します。
(作業記録がそのまま進捗率になります。つまり、やらなければ遅れるだけorやったらその分進むということ)
JIRAに作成したプロジェクトには2つの課題を作成。
それぞれ、初期見積を1000hで設定し、「テスト1」課題に104hを記録し、「テスト2」には記録しない(0h)。この値は右の時間管理のビューで確認可能。
上記でTempo Budgetに表示されている数値と手元で計算した値が一致することを確認することができました。
以上、Tempo Budgetを使ったEVMの紹介でした。
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