2017/02/24
ちょっと気になるアドオンシリーズ:SalesforceとJIRAのデータ連携できる:Salesforce & JIRA Server Connector犬杜inumori
こんにちは!リックソフトのプリセールス担当の犬杜です。
みなさんは、Salesforceを使ったことがありますか?使ったことは無くても名前を耳にしたことはあると思います。
今回は、SalesforceとJIRAのデータ連携方法についてご紹介します。
Salesforceは非常に優れたツールですが、それゆえに強気の価格設定となっています。
購入するライセンスの数を最小限に抑えるように苦慮している企業も多いと思います。
Salesforceに入ってきた問合せの中には、Salesforceを使っていない部門、例えばIT部門などにエスカレーションする案件もあると思います。
このとき、情報の連携にメールを使うと以下のような問題が出てきます。
エスカレーション先でJIRAを使っている場合は、エスカレーションされてきた案件をJIRAに課題として登録しておけば、上記の2,3の問題は解消できますが、SalesforceユーザとJIRAユーザの情報連携手段はメールとなり、1の問題が残ってしまいます。
JIRAのメールハンドリング機能を使うとメールの受信をトリガとして課題を作成したり更新したりすることができます。
私はSalseforceの機能については詳しくありませんが、Salseforceにもおそらく同じような機能があることでしょう。
これで、1の問題も解消できそうですが、メールを元に更新できる情報は、件名、送信者、宛先、本文などに限定されるという問題が出てきます。
本文に様々な情報を詰め込んでおくのも1つの考え方ですが、あとから情報の検索手段が全文検索になってしまい、情報を適切に抽出できなくなってしまいます。
エスカレーション先の分もSalseforceのライセンスを購入できれば悩む必要は無いのですが、費用対効果の観点から、一部の機能しか利用しないユーザ分のライセンスを購入するのは難しいと思います。
こういった悩みを抱えているお客様は存外多くて、時々、Salesforce-JIRAの連携についてお問い合わせいただきます。
そこで、できるだけ低コストで効率的にSalesforce-JIRAの情報連携ができないものかと調べていたところ、掲題のアドオンを見つけました。
さっそく試してみましたので、リポートします。
今回はチュートリアルに沿ってJIRAの課題とSalesforceのCaseの同期を行ってみました。
下記のチュートリアル(動画)に沿ってSalesforce & JIRA Server Connectorのインストールと基本設定を行います。
JIRAの課題(Caseとマッピングされた項目、コメント)を更新すると自動でCaseに変更が反映されますが、課題からCaseを作成したり、Caseの変更を課題に取り込んだりする場合は、課題からデータ連携用の画面を開いて手動で処理を実行する必要があります。
同期用の画面は、課題の[その他]メニューから開かなければならないため、ちょっと面倒です。
前述の通り、JIRA側の設定だけだと、Salesforce側で行われた変更が検知できないので不便・・・
きっと同様の声が多かったのでしょう、Salesforce & JIRA Server ConnectorのドキュメントにSalesforceをカスタマイズして、オブジェクト画面に課題の作成、同期ボタンを追加する方法がサンプルコード付きで掲載されていました。
ドキュメントが英語なので、SalesforceのPersonal設定で画面項目の表示を英語にしておいた方が分かりやすいです。
Salesforceはカスタマイズメニューが豊富なので、ドキュメントに記載されたメニューの場所を見つけるのが少し大変でした。
今回は チュートリアルに沿ってCaseの詳細画面に課題同期ボタンを追加してみました。
課題の作成についてもチュートリアルに記載されており、課題同期ボタンと同じように画面に「課題作成」ボタンを追加することができます。
Salesforceのカスタマイズ知識があれば、Caseの保存ボタンを押したタイミングで同期処理を実行するようにしたり、一定時間毎に更新データを差分同期したりすることもできるようです。
但し、Salesforceには、1日あたりのシステム連携回数に上限がありるため、頻繁に同期処理が発生するようなケースでは運用制約を設けるなどの注意が必要です。
システム連携用のアドオンって本当に面白いですね。
おお!とか、あぁ…なんて、声を漏らしながら楽しく設定を試すことができました。
海外製品は説明が不親切な場合もありますが、Salesforce & JIRA Server Connectorのドキュメントは丁寧に作られていて分かりやすかったです。
設定箇所が多くて少し大変ですが、Salesforce-JIRAのデータ連携でお悩みであれば、試してみてはいかがでしょうか。
アトラシアン社ではサポート範囲外となっているサードパーティ製のアドオンをリックソフトのRS標準サポートではサポートします。
リックソフトのRS標準サポートは開発元が提供するサポート以上の価値があります。
ツールを導入しただけでは成功とはいえません。利用者が効果を感じていただくことが大切です。独自で制作した各種ガイドブックはツール活用を促進します。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様にはガイドブックを無料進呈いたします。
ツール操作の研修だけでなく「ウォータフォール型開発」「アジャイル型開発」のシミュレーション研修も提供。
日本随一の生産性向上にも効果のある研修サービスです。
リックソフトからライセンス購入を頂いたお客様には無料招待や割引特典がございます。