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2020/03/12

Trelloを導入しました−Trello Enterepriseにできること

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犬杜inumori

犬杜

こんにちは。Ricksoft プリセールス担当の犬杜です。

TrelloがAtlassianに買収されてから3年が過ぎました。
当時、Trello買収のニュースによる社内のどよめきが昨日のことのように思えます。
時間が経つのは早いものですね。

TrelloはSNSツールとして開発された経緯があり、操作性が良く手軽に情報を共有できるところが魅力です。
また、Freeプランが用意されていて、無償で使い始めることができ、ここ数年で一気にシェアを広げてきました。

Freeプランを利用する際、注意しなければならないのは、機能の理解不足や操作ミスにより、大切な情報をインターネット上で公開してしまうことです。
個々のユーザがツールの仕様を理解して、少し注意するだけでこういった問題は回避できるのですが、
すべてのユーザにそれを求めるのが難しい場合、有償のプランを契約して誤操作を防ぐ対策を講じた方がよいでしょう。

最近、RicksoftではTrelloの企業向け有償プラン「Trello Enterprise」を導入したので、今回はEnterpriseの機能について紹介します。

1.SAML連携

Trelloにログインする際、企業が利用しているIdP(G Suite , AzureAD , OneLogin , Oktaなど)を使ってSAML認証できます。
セキュアな認証方式を取り入れるとともに、離職したユーザが会社のメールアドレスを使ってTrelloにログインできないようにIdP側で制限をかけることができます。

2.ボードの作成と公開を制限

Enterprise管理画面にて、チームの公開範囲やボードの作成権限の既定値を設定することができます。
各チームの権限設定はEnterpriseで設定した既定値を継承します。

図1はEnterprise向けの管理画面です。
この例では、インターネットへのチーム公開と、指定ドメイン(ricksoft.jp)以外のユーザの追加を禁止していますが、チーム内でのボードの作成、公開については、チーム管理者が権限設定をコントロールできるようにしています。

図1:Enterprise管理画面(セキュリティ設定)

図1:Enterprise管理画面(セキュリティ設定)

図2はチームの管理者向けの設定画面です。
こちらは、Enterpriseの設定を継承し、インターネットへのチーム公開と、指定ドメイン(ricksoft.jp)以外のユーザの追加に関する項目が非アクティブ表示になります。
チーム内でのボードの作成、公開については、チーム管理者が権限をコントロールできるようアクティブ表示されます。

図2:チーム設定画面

図2:チーム設定画面

3.Trelloの利用状況の把握

Enterprise以外のプランでは、チームに招待されて初めてチームの存在を知ることになります。
招待されていないチームについては、どのようなチームが存在し、どのように利用されているかを正確に把握することができません。
Enterpriseでは、ドメイン申請を行うことにより、指定ドメインを持つユーザが管理者となっているチームを洗い出し、Enterpriseの管理対象に加えることができます。
また、ユーザの参加チームや最終ログインからの経過日数などの利用状況を確認することもできます。

  

図3:メンバーリスト

図3:メンバーリスト

4.添付ファイルの制限

Trelloは添付ファイルをAWSのS3に格納し、カードに添付ファイルのURLを表示します。
添付ファイルのURLにアクセスするとTrelloにログインしなくても添付ファイルの中身が参照できてしまうという問題があります。
この問題を回避する仕組みとして、ファイルの添付方法を制限する機能が設けられています。
例えば、ローカルPCからカードに直接ファイル添付する操作を禁止し、Google DriveやBoxなどを介してカードにファイルを紐付ける操作のみ許可することができます。

 

図4;添付ファイルの制限

図4;添付ファイルの制限

5.招待できるユーザの制限

チームに対して、指定したドメイン、またはEnterprise管理下のユーザしか招待できないように制限をかけることができます。
制限が入っていない環境でボードにユーザを追加しようとすると、全世界のTrelloユーザが追加候補となり、同名のユーザが候補として大量に表示されてしまうため、知らない人を招待してしまわないかと不安になってしまいます。
チームやボードに追加できるユーザを予め制限しておくことで、安心してユーザを招待できます。

6.Power−Upの管理

Enterprise管理者は利用を許可するPower−Upを指定することができます。
ユーザは利用が許可されたアプリのみボードに追加することができます。

 

図5:Power-Upの制限

図5:Power-Upの制限

この他、簡易ではありますが、監査ログの機能も追加されました。
Trelloは引き続きEnterpriseの開発に注力していくことを宣言しています。
もちろん、無償で使える基本機能もユーザ要望を取り入れて日々改善されています。

さて、本ブログのスクリーンショットを見てお気付きの方もいらっしゃると思いますが、
現時点ではTrelloのユーザライセンスは27枠しか契約していません。
Ricksoftでは、標準のタスク管理ツールとしてJiraが定着しており、Trelloを使いたい!という要望が少なかったためため、ミニマムからのスタートとなりました。

Trelloについて

これからどんどんTrelloを活用して、新機能や活用事例をブログで紹介していきたいと思います。
そして、来年は全社導入につなげたいという野望をいだきつつ、それではまた。

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