JIRA Softwareは柔軟なカスタマイズが魅力ですが、その柔軟性ゆえに設定を間違ってしまうと本来のメリットを生かせなくなってしまう事があります。今日は、JIRAの重要なフィールドである「解決状況」について説明します。
解決状況は課題が「未解決:何らかの対応が必要な状態」か「解決済み:対応が完了している状態。または、対応が必要無いと判断された状態」を切り分けるための大事なフィールド(項目)です。課題を作成直後は、「未解決」という表示になっていますが、これは「解決状況」という項目に何も値が入っていない状態です。何らかの値(完了、不実行、再現不可、重複など)が「解決状況」に登録された場合、その課題は解決済であると見なされます。「解決状況」は色々なところで参照されますが、代表的な使い方はダッシュボードなどで表示できる「作成済み vs 解決済みグラフ」のガジェットです。
作成された課題の件数が赤線、解決済になった課題の件数が緑線で表示されます。緑と赤の差が開いてくると、チームの残課題が増えている事がわかります。
自分がやるべき未解決の課題を一覧表示してくれます。
上記の2つのガジェットは「解決状況」を参照します。解決状況に正しく値が入っていないと、間違った情報を伝えてしまいます。お客様とお話をしていて、「未解決」という解決状況を設定してしまうという間違った設定にされているケースがありましたのでご紹介します。「一度解決済にした課題を、再度未解決に戻したい。その場合に未解決を選択したい」場合があると思います。
解決状況はデフォルトで「完了、不実行、再現不可、重複」が登録されていますが、カスタマイズが可能です。一見すると「未解決」がありませんが、ここに「未解決」を登録してしまうと、、、JIRAは「解決状況」に値が登録されていない課題を「未解決」と判定しますので、「未解決」であっても、値が設定されていると「解決済」と判断してしまいます。「作成済 vs 解決済グラフ 」は未解決の課題が多くても緑の線が上ってしまいますし、「自分の担当課題」には未解決の課題が表示されません。
一度解決した課題を未解決にする場合は、ワークフローの「事後操作」で解決状況をクリアしましょう。下記は、JIRA Softwareのテンプレートで用意されているワークフローで「DONE」から「未着手」に遷移する「トランジション:再オープン」の設定です。事後操作の先頭に「課題の解決状況はクリアされます。」という設定があります。課題を未解決にする場合は、この様に「解決状況をクリア」にする設定をしてください。 こうすれば、「解決状況」は正しく「未解決」になります。
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