2025.02.03
現実世界では、プロジェクトが遅延する、大幅に遅れる、終わりのめどが立たないといった状態や、プロジェクトが当初の目標を達成できずに失敗に終わってしまう、いわゆる「プロジェクト炎上」が発生しています。この記事では、豪アトラシアン社が開発するITプロジェクト管理ツール「Jira」のライセンスを販売しているリックソフトの立場から、ITプロジェクトが失敗する理由と、その対策について掘り下げていきます。
もしあなたの会社で、ITプロジェクトの炎上が続いていたら、そしてそれを止めたいのであれば...ご一読ください。
ITプロジェクトの失敗とは、一言で言うと「プロジェクトが目標を達成できない状態」です。 具体的には、以下のようなケースが該当します。
これらの問題はいずれも、プロジェクトの計画と実行が適切に進行していない故に発生します。
ITプロジェクトが失敗する原因は「これだ」とは言い切れません。
代替の炎上案件では、様々な要因が絡まっています。以下に、炎上経験者が思わず「あるある...」と小さくうなずいてしまう代表的な要因を挙げます。
プロジェクトの初期段階で顧客や関係者とのコミュニケーション不足が原因で、要件・仕様が具体的ではなく、頻繁に変更されたりすることがあります。(顧客が何がほしいのかを明確化できないままという最悪のパターンもあります。)
結果として、プロジェクトチームは何を作るべきかを明確に理解できず、後工程で手戻りが多発します。コミュニケーション不足が起こりやすいのは、プロジェクトマネージャーと顧客・関係者、あるいはプロジェクトチーム全体と外部関係者の間です。
チーム内や関係者間の情報共有が不十分だと、誤解や期待の食い違いが生じます。この問題は、プロジェクトの進捗が遅れたり、意思決定の遅延につながります。
「決定・変更事項を決めたときの議事録が残っていない」「チャットの履歴が見つからない」「会議であのように決めたと思っていたが、その履歴が残っていない」といった意思決定の根拠が不明確な環境だと、ミスコミュニケーションが重複して発生しやすくなります。
プロジェクトの途中、後出しで機能の追加要求があり、スコープが膨れ上がる現象です。
後出しで追加される機能を実現するため、プロジェクトが当初より複雑になります。建築途中の家をリノベーションをするようなものなので、水回りや電気配線位置が当初の設計と変えなければなりません。
そうなると、当初のリソースや期間では対応できなくなります。「今やっていることは、当初予定していたものとは全然違うものだが?」といった意見がメンバー間から出るようになります。
プロジェクトに必要なリソースが不足していたり、チームメンバーのスキルがプロジェクトの要件に合致していない場合、適切な進行が難しくなります。
ではプロジェクトメンバーの担当者を変えて、割り振ればいいというものでもありません。あまりに頻繁にメンバー構成を変更すると、責任の所在が不明になり、一貫性が欠如してしまいます。結果としてメンバーのモチベーションもなんとなく低下してしまい、プロジェクト成功の可能性を低減します。
「プロジェクト開始前から全工程を決めるウォーターフォール開発だと遅れが発生して間延びしてしまう。炎上は起こらないのでは?」そんな意見もあるかもしれません。
アジャイル開発でもプロジェクトの炎上は起こり得ます。アジャイルは、短いサイクルで開発を進め、変化に柔軟に対応できるのが特徴ですが、それでも炎上することがあります。
DX推進が叫ばれる昨今、システム開発の担当者や組織運営の責任者の多くがこのような悩みを抱えています。そこで本ページでは、自社に合ったアジャイル開発の導入方法やアジャイル開発によるDXの実現手段についてご紹介します。
プロジェクトのオブザーバーとして、以下を検討してください。
プロジェクト管理において、作業を見える化することは円滑な進捗管理を行う上で欠かせません。どうすればメンバーが進捗を共有してくれるか、プロジェクトの見える化を実現するにはどのようなポイントを抑えるべきかと、頭を抱えているプロジェクトマネージャーやチームリーダーの方も多いでしょう。
チームが「プロジェクト管理がメールやチャットベース」「議事録があったりなかったりする」であれば、ITツールの導入である程度解決できるかもしれません。
わたしたちリックソフトは、ITプロジェクトの場で利用されているタスク管理ツール(ITSツール/BTSツール)「Jira Cloud」、Jiraと連携した仕様書や議事録の版管理が容易にできるコラボレーションツール「Confluence Cloud」のライセンス販売と、オンボーディング支援を行っています。もしExcelを添付したメールの往復書簡を続けている状態であれば、一度プロジェクト管理ツールの利用を検討してください。
「昔似たようなチケット管理ツールを使っていても定着しなかった」というケースは、当時適切に設定がなされていなかった可能性があります。2025年現在のJira CloudはAI機能がつき課題を要約するなど「技術者なら触ってみたくなる」機能があります。リックソフトのカスタマーサクセスチームによる定着支援を上手に使って、炎上を減らしていきましょう。
グローバルの多くのチームが利用しているプロジェクト管理ツール。
アジャイル開発だけでなくビジネス部門でも。
社内の情報を蓄積&活用する ナレッジマネジメントツール Confluence(コンフルエンス)
社内の資産である情報を蓄積・検索・共有できます。
社内ポータル、社内報、日報や月報管理、業務マニュアル、開発ドキュメント管理など様々な用途に活用できます。
とはいえ、ツール導入だけでは組織は変わりません。しかし、Atlassian社の製品は 「チームワーク」を築いて仕事を進める組織には必要な機能がそろっています。
組織の規模によっては、「みんなに使ってもらうこと」が課題になることもあるでしょう。 わたしたちリックソフトは、ユーザー数に応じた無償の定着支援も行っています。
「チームワーク」を築いたワークスタイルを目指したいというチーム、部門、企業は、一度ご検討ください。