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Trello 導入事例
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株式会社Speee様

業務効率化と品質向上を実現する “Speee流” Trello活用術
エンタープライズプランの導入でよりセキュアに活用幅を拡大


株式会社Speee


株式会社Speee様 社会に潜在する課題に挑み、新しい価値を創出し続ける株式会社Speee。同社では、業務効率化とセキュリティ強化を目的に、タスク管理ツール「Trello」のエンタープライズプランを導入した。リックソフトのサポートのもと進められたこの取り組みは、タスク進捗の可視化やヒューマンエラーの削減など、さまざまな効果をもたらしている。Trello導入前の課題や導入プロセス、そして得られた成果について、コーポレート推進部の小石澤 愛氏と、情報システムグループの長塚 実幸氏に話を聞いた。

Speeeは、「解き尽くす。未来を引きよせる。」というコーポレートミッションのもと、データドリブンな事業開発の連鎖でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業。中長期的な目線で企業価値を最大化させていくために、レガシー産業DX事業、DXコンサルティング事業、金融DX事業など幅広い領域に展開している。

(取材対象者)

小石澤 愛氏

株式会社Speee
コーポレート推進部 
小石澤 愛氏

長塚 実幸氏

株式会社Speee
情報システムグループ 
長塚 実幸氏

背景・課題

属人的なExcel管理により
ヒューマンエラーが多発

株式会社Speeeは、2007年11月に設立されて以来、社会に潜在する課題を抽出し、最先端のテクノロジーと高度なビジネスオペレーションを融合した独自のアプローチで新しい価値の創出に取り組み続けている。同社は、主に3つの事業分野でその強みを発揮している。

1つ目は「レガシー産業DX事業」。不動産売却・査定サービス「イエウール」やリフォームのマッチングプラットフォーム「ヌリカエ」などのプロダクトを通じて、不動産やリフォーム領域などデジタル化の恩恵を受けづらい産業領域に対しDXを推進し課題解決を行なっている。また、「ケアスル 介護」では、利用者のニーズに応じた介護施設探しを支援するサービスを展開し、高齢化社会における課題解決にも貢献している。

2つ目は「DXコンサルティング事業」。この分野では、マーケティングDXで培ったデータ分析・AI技術・顧客基盤を活用して、膨大なデータを処理するアルゴリズムを駆使した自社開発のプロダクトを提供するとともに、クライアントの成長を支援する包括的なサービスを展開している。

そして3つ目が「金融DX事業」。ステーブルコインの早期実用化を目指し、近年では子会社のDatachainを通じたブロックチェーン技術が注目されている。

Speee コーポレート推進部 小石澤 愛氏はこう語る。「当社はこれまで、革新的な事業を創造することで成長を遂げてきました。そうした一連の取り組みは、企業の枠を超えて社会全体に新たな価値をもたらすことを目指しています」

そんなSpeeeでは、タスク管理のツールが社内に散在していたことからさまざまな課題が生じていたという。特に2010年代半ばまでは、各事業部がExcelでプロジェクト管理を行っており、複数人が同時にExcelにアクセスする機会も多かったため、「ほかの人が同時にセルを編集していたため、自分の記入内容が消えている」など、編集・更新作業において非効率が生じていた。

小石澤氏

また、成長企業がゆえに毎月数十名程度の入社者や異動者などがあり人の入れ替わりも激しい。総務の役割を担うコーポレート推進部では、Excelを使用して入退社管理をしており、従業員の氏名や入社日などの情報を表に並べ、一つひとつのタスクを手動で追跡する必要があった。しかし、この方法では抜け漏れが頻発することから、管理の効率化が急務となっていた。

「特に4月のように入社人数が多い月では、新卒・中途採用を合わせて受け入れ対応が100人規模になることもあります。しかしExcelで管理していたころは、作業が複雑になるうえに人的ミスがどうしても避けられず、現場としても非常に負担が大きかったのです」(小石澤氏)

導入プロセス

タスクを視覚的に管理できる点を評価しTrelloを導入
ガバナンスへの配慮から
エンタープライズプランへの移行も実施

こうした状況の中、複数の事業を兼務する社内エンジニアから課題解決の方法としてTrelloの提案を受け、2016年10月から試験的にTrelloを利用し始め、徐々に全社的な運用体制を整備した。Trello導入後には、情報がGoogleフォームを起点に収集されるようになり、APIを通してTrelloと連携してカードが自動生成される仕組みになっている。

また、Speeeでは、2019年1月からTrelloをエンタープライズプランで利用している。それ以前は、フリープランで部署ごとに独立して利用されており、セキュリティ面での課題が指摘されていた。特に、セキュリティ部門の設立を機に、Trelloを全社的に統一管理する必要性が高まることとなった。

「当時、各部署が自由にTrelloを使っていましたが、情報が散在し、セキュリティリスクも高い状態が続いていました。ちょうどそのころ上場のタイミングでもあったため、全社的な管理体制を強化するためにエンタープライズプランへの移行を決断しました」(小石澤氏)

また、リックソフトの高い信頼性と充実したサポート体制も、エンタープライズプランへの移行の決め手となった。

「リックソフトは、Atlassian社のPlatinum Solution Partnerとして、エンタープライズレベルの専門知識を持っているほか、TrelloのエンタープライズプランにはAtlassian Guardも含まれているため、移行におけるセキュリティ面の懸念を大きく払拭できました」と、情報システムグループ 長塚 実幸氏は説明する。

こうして2019年にエンタープライズプランを契約したことにより、タスク管理ツールとしてTrelloがSpeee全体に浸透していった。

導入効果

シンプルかつ柔軟な連携により
タスクの効率的な管理を実現
タレントマネジメントのようなユニークな使い方も可能に

Speeeでは、Trelloの導入により、業務効率化と品質向上を同時に実現することに成功した。以前はExcelに手動で名前を入力する際にミスが頻発していたが、Trelloではカード作成が自動化されるため、ヒューマンエラーがほぼゼロになったという。また、進捗状況が可視化されることで、タスク漏れも防止できるようになった。

「以前はPCやアカウントの管理でも情報の抜け漏れが多く、アクセス権限外の情報に誤ってアクセスしてしまうこともありました。しかし、Trelloを使うことで権限管理がしやすくなり、業務の一元化が可能になりました」(長塚氏)

Trelloを使うことで権限管理がしやすくなり、業務の一元化が可能に

さらに、長塚氏はこう続ける。「例えば、入社手続きの場合、Googleフォームで雇用形態を選び、必要な情報を入力すると、自動的にTrello上にカードが作成されるようになりました。これにより、すべてのタスクが一目で把握できるようになったのです」

現在、Trelloはコーポレート推進部だけでなく、セキュリティ推進、情報システム、労務、経理といった多部門の協力のもと、人事関連のさまざまな業務フローを支える基盤として活用されている。特に、人事関連のタスク管理や入退社管理に伴う手続きの進捗管理で大きな効果を発揮しているとのこと。

「従業員や採用候補者の情報管理、表彰者(社内アワード)の選定プロセスなど、人ベースのタスクをシンプルかつ効率的に管理できるようになりました。Slackとの連携も含めて、使い勝手の良さがTrelloの魅力です」(小石澤氏)

Trelloの特徴であるシンプルさと柔軟性は、さまざまな部署のニーズに応え、案件管理やプロジェクト進捗の可視化にも貢献している。

「チェックリスト機能を活用すれば、個々のタスクを整理しやすく、誰でもすぐに取り入れやすいのが強みです」(長塚氏)

エンタープライズプランへの移行により、セキュリティ面での懸念も解消され、安心して利用できる環境が整備された。これにより、各部署での案件管理や新入社員のタスク管理など、より幅広い業務でTrelloは活用されている。

「進捗状況が関係者から確認できる状態になったことで、組織全体の透明性が向上しました。TrelloとGoogleフォームの組み合わせがあるからこそ、複雑な業務を効率的に進めることができています。今やTrelloは、当社のさまざまな業務に欠かせないツールとなっており、全社的に浸透しています」(小石澤氏)

カードに写真を設定できるため、「候補者の顔と名前が一致する」と好評

採用だけでなく、社内アワードの候補者管理にも活用している。カードに写真を設定できるため、「候補者の顔と名前が一致する」と好評だという

今後の予定

アトラシアン製品の利用拡大もアカウント管理が課題に
リックソフトの柔軟な対応とサポートに期待を寄せる

Speeeでは、Trelloの運用が全社的に定着し、継続利用していく方針だ。一部部署ではほかのクラウド版アトラシアン製品を導入しているが、アトラシアン製品は日々機能が追加されている。

「Trelloのほか一部部署単位でJira や Confluenceなどほかのアトラシアン製品も導入しています。アトラシアン製品はアカウント管理が複雑になってきて、アカウント情報システム部内でも読み解くのに時間がかかることが多くあります。この点、リックソフトを頼りにしています」

Speeeはアトラシアン社に限らず、さまざまな海外のツールを利用している。確認事項があり問い合わせをしても、回答が得られないという事象もしばしば起きている。「アトラシアン製品に関しては、リックソフトの専門知識を信頼しています。アトラシアン製品のパートナーとしてエンタープライズ顧客向けのノウハウをもとに、最適な機能の提案、新しい機能の案内、同業他社のユースケースの紹介など、アトラシアン製品を使いこなすための適切なアドバイスを期待しています」(長塚氏)

長塚氏

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